カタール、ドーハ発 , Nov. 29, 2017 (GLOBE NEWSWIRE) -- 「スターズ・オブ・サイエンス (Stars of Science)」のエキサイティングなフィナーレで、アラブ世界のベスト・イノベーター賞をフアド・マクスード (Fouad Maksoud、25才) が受賞した。マクスードは、第9シーズンを迎えたカタール財団 (The Qatar Foundation) のヒットテレビ番組で中東圏内外の視聴者を魅了した。候補者間で激戦が繰り広げられたが、マクスードのナノシールド繊維マシンが視聴者と審査員の間で高い評価を受け、この番組の一等賞を勝ち取った。
本発表の写真は下記より入手可能である。
http://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/2c891adc-0027-42f5-b953-020a470f7c89
http://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/29e5fd82-a5b8-41be-9a98-5cba13cc8f92
http://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/f916df9d-1d7d-4269-9f51-7985b049b149
カタール財団のCEO室担当エグゼクティブディレクター、オムラン・ハマド・アル・クワリ (Omran Hamad Al Kuwari) は次のように述べている。「「スターズ・オブ・サイエンス」は、地域社会内外に大きな効果をもたらすであろう将来性を持つ才能豊かなアラブの男女の若者のキャリアの出発地点になります。今年もアラブ圏のニーズに応えたり、地域特有の問題を解決したりするために設計された様々な素晴らしい発明を見ることができました。候補者全員の皆様、また、第9シーズンのトップイノベーターに選ばれたフアド・マクスードさん、おめでとうございます」
オマーン・テクノロジー・ファンド (Oman Technology Fund) の最高経営責任者、ユーサフ・アル・ハーシー (Yousuf Al-Harthy) は次のように述べている。「カタール財団との実り豊かなコラボレーションの一環として、「スターズ・オブ・サイエンス」の最終候補者や元参加者の皆さんをオマーンに迎えられたことを嬉しく思います。このパートナーシップを通じて、次世代の若いイノベーターたちに知識や経験を伝えていくよう取り組んでいきます」
「「スターズ・オブ・サイエンス」のフィナーレ、報道関係者向けイベントやオープンディスカッションをオマーンで開催することで、番組の今後のシーズンにオマーンの若者の積極的な参加を促したいと考えています。オマーン・テクノロジー・ファンドは、起業家やイノベーターにサポートを提供しています。「スターズ・オブ・サイエンス」のイノベーターの皆様は、オマーンの多様な投資プログラムにぜひ応募してください」
今週、「スターズ・オブ・サイエンス」の視聴者は、4人の最終候補からオンライン投票で1人の優勝者を選んだ。フアド・マクスードの「ナノシールド繊維マシン」が公開オンライン投票と専門家で構成される審査員チームの投票を併せて43%のスコアを達成し、30万米ドル (約3,340万円) の賞金を獲得した。この多機能マシンは、ナノテクノロジーを活用して衣類を防水加工したり、包帯の繊維に治療薬を組み入れたりすることが可能で、多様な効果を実現できる。
「スターズ・オブ・サイエンス」の第9シーズンの優勝者、フアド・マクスードは次のように述べている。「私の人生が変わる貴重な体験を生み出してくださったメンターの方々や候補者の皆様に謹んでお礼を申し上げます。「スターズ・オブ・サイエンス」は、恐れずに私の夢を追うための自信と知識を与えてくれました。何か素晴らしいアイデアを持っている皆さんに、『イノベーション、目標達成、問題解決には、必ず行動が必要。社会への貢献や生活の改善は、私たちのような若者が担っているのです』というメッセージをお伝えしたいと思います」
医師と患者の両方で手術の安全性を高める、仮想ビームを備えた自動化・自浄式腹腔鏡「バーチャルビーム・セルフクリーニング・ラパロスコープ」の発明者、アーマッド・ナビール (Ahmad Nabeel) は30%のスコアで2位に入り、15万米ドル (約1,670万円) の賞金を獲得した。巡礼中のイスラム教徒に重要な場所への行き方を示して道に迷うことを防止できる「メッカ巡礼ナビゲーション・ブレスレット」を発明したイノベーターのメシャル・アルシャーラニ (Meshal Alshahrani) は14.7%のスコアで3位に入り、10万米ドル (約1,110万円) の賞金を獲得した。最後になるが大きな評価に値するのは、最新の技術進歩を駆使して子供たちに手話を教える「難聴者用インタラクティブ・ロボット・ティーチャー」の発明者、ムハンマド・アル=ジェファリ (Mohammed Al-Jefairi) で、12.3%のスコアで4位に入り、5万米ドル (約556万円) の賞金を獲得した。
「スターズ・オブ・サイエンス」のフィナーレはオマーン国で開催された。エキサイティングな今シーズン最終回では、番組の成功とイノベーターたちの明るい未来を祝い、オマーン・テクノロジー・ファンドとのパートナーシップを発足させた。
科学、イノベーション、テクノロジー、起業家精神に関心のある世界中のアラブ人の若者は、「スターズ・オブ・サイエンス」の来シーズンの参加を是非申し込むよう奨励されている。オンライン申込みの締切りは2017年12月1日である。スクリーニングとオーディションは選抜過程の一部である。申込みは、「スターズ・オブ・サイエンス」の公式ウェブサイトwww.starsofscience.comから行える。この一生に一度の機会に是非参加を促したい。
スターズ・オブ・サイエンス
「スターズ・オブ・サイエンス (Stars of Science)」は、カタール財団が発足させた「教育的リアリティテレビ番組」フォーマットであり、科学・技術の起業家志望者の願望を実現する、アラブ諸国随一のイノベーション番組である。
第9シーズンでは、イノベーターたちが、コンピューティング、情報科学、エネルギー、環境、健康衛生の分野における地域の問題に対するクリエイティブなソリューション開発に挑戦した。専門家で構成される審査員チームが、試作および使用者によるその検証のエピソードをもとに候補者とその画期的な製品を評価し、残り4人になるまで失格者を順次選んでいく。残り4人の決勝出場者には、審査員による評価と公開オンライン投票で決定される順位に応じて60万ドル (約6,680万円) の賞金が配分される。
カタール財団 - 人類の可能性を切り開く
教育、科学、コミュニティ開発のためのカタール財団 (The Qatar Foundation for Education, Science and Community Development) は、カタールの多様化された持続可能な経済への変化を支援する非営利団体である。財団では、イノベーション主体の教育、科学、研究、社会開発エコシステムで専門的プログラムを提供することによってカタール内外の人々のために役立つよう取り組んでいる。
カタール財団は、質の良い教育をカタールにもたらすというビジョンを共有していたハマド・ビン・ハリーファ・アル=サーニ首長殿下 (His Highness Sheikh Hamad bin Khalifa Al Thani) およびモーザ・ビント・ナーセル妃殿下 (Her Highness Sheikha Moza bint Nasser) によって1995年に創設された。現在、財団の世界一流の教育システムは、生後6カ月の早期から博士課程までの生涯教育機会を提供し、卒業生らはグローバルな環境で活躍し、カタールの発展に貢献している。
財団はまた、カタールで集学的イノベーションハブを設立し、カタール出身の研究者らが地域や世界の課題に取り組んでいる。財団は、生涯学習文化を促進し、カタール文化を具現するプログラムを通じて社会的エンゲージメントを育むことにより、地域社会のエンパワーメントを促し、全人類にとってより良い世界に貢献するよう努めている。
カタール財団のイニシアチブやプロジェクトについて詳しくは、http://www.qf.org.qaを参照のこと。
ハナネ・ロウガニ (Hanane Rougani)
+974 4042 1789