カリフォルニア州サンタクララ発, Jan. 09, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- 広範囲に使用されているMIPSプロセッサアーキテクチャとIPコアのプロバイダであるMIPSは、新世代のインテリジェントなコネクテッドプラットフォーム用プロセッサ開発に注力する独立企業としてシリコンバレーに帰還したことを発表した。全世界で数十億ユニットも出荷されてきたMIPS CPUは、セットトップボックス、DTV、ネットワーキングスイッチやルーター、ロボティクス、IoTなどにおいてリーダ的地位にあり、またLTEモデムでも勢力を強めるなど、多様な用途に組み込まれている。MIPSアーキテクチャは現在ほとんどすべてのアドバンスト・ドライバー・アシスタンス・システム(高度な運転支援システム、ADAS)でも使用されており、自動運転車両には設計時に組み込まれている。
MIPSは、プロセッサコアの強力なポートフォリオを備えるソフトIPサプライヤとして業界に貢献するというコミットメントを継続している。MIPSは特長豊かなポートフォリオを駆使し、ハードウェアマルチスレッディングによる究極の電算効率、ソフトウェア隔離のためのハードウェア支援式仮想化、ミッションクリティカル状況における高い安全水準のための必要な機能的安全フィーチャー、およびポリシー管理を組み合わせている。こうした基盤によって、インテリジェントアプリケーションに対する同社の投資を補完し、MIPSが既存および新規の顧客に追加の価値を提供できるようになる。
半導体についての豊かなノウハウを備え、投資で大成功の経歴を持つ米国のベンチャーキャピタル企業、トールウッド・ベンチャー・キャピタル(Tallwood Venture Capital)、以下「トールウッド」)が、イマジネーション・テクノロジーズ(Imagination Technologies)からのMIPS買収をリードした。トールウッドは、グローバルなスケーリングのための資本やノウハウを必要としている高成長テクノロジー企業やテクノロジー関係企業に特化するパクシオン・キャピタル・パートナーズ(Paxion Capital Partners、以下「パクシオン」)と共同で投資している。
トールウッド(Tallwood)のマネージングパートナー兼MIPS取締役会の会長であるダド・バナタオ(Dado Banatao)氏は次のように述べている。「MIPSの基礎アーキテクチャ、コア、IPには多大な可能性があり、トールウッドがその投資対象で求めている革新的テクノロジーに適合しています。商業的に発売された初のRISCアーキテクチャであるMIPSはコンピューティングの普及で重要な役割を果たし、ファブレス半導体モデルの開発においても重要な役割を担いました。MIPSがシリコンバレーのルーツに戻ったことをとても嬉しく思い、コンピューティングの次の時代でも、重要な役割を果たしていけることを楽しみにしています。」
バナタオ(Banatao)氏は、半導体業界で画期的なテクノロジーを開拓したシリコンバレーのスタートアップ企業を多数共同設立し、初期段階からの投資家であった。これらの企業は現在も、PCグラフィックスアクセラレーションアーキテクチャ、商業用GPS、データセンターやクラウド向けのネットワーキングアーキテクチャなど、コンピューティングや通信アプリケーションを促進し続けている。
トールウッドによる買収およびシリコンバレーへの帰還以来、MIPSには米国の半導体業界の開発・進化で重要な役割を果たしている著名投資家やアドバイザーのチームが集まっている。ダド・バンタオ氏以外には、リバーウッド・キャピタル (Riverwood Capital)とWRVキャピタル(WRV Capital)の創業パートナーであるニコラス・ブラスウェイト(Nicholas Brathwaite)氏がパクシオンを代表して取締役会に参加する。スタンフォード大学の元プレジデントで1984年にMIPSコンピュータ・システムズ(MIPS Computer Systems)を共同創業したジョン・ヘネシー (John Hennessy) 氏、ジュニパー・ネットワークス(Juniper Networks)の創業者兼主席科学者プラディープ・シンドゥ(Pradeep Sindhu) 氏、フェアチャイルド・セミコンダクターズ(Fairchild Semiconductors)の元最高戦略責任者であったスティーブ・フー (Steve Fu) 氏は、MIPSのテクニカルアドバイザリー委員会のメンバーとなる。
ヘネシー(Hennessy)氏は、以下のように述べている。「まだ私たちが把握できていないような方法で私たちの生活全体に影響をもたらすアプリケーションのAIが出現している中、MIPSがAIユニバースの震源地に位置することができるとてもエキサイティングな時期が到来しました。当初から単純かつ効率が良く拡張可能であるMIPSアーキテクチャは、多年にわたり進化を続けて新しいアーキテクチャコンセプトを組み込み、変化を続ける多様なアプリケーションに効果をもたらしています。私は、AIも例外ではないと考えています。ダド氏の指揮の下でMIPSが成長し、新世代のインテリジェントアプリケーションで優先的プロセッシングアーキテクチャへと発展することができます。
MIPSについて
MIPS は、世界の最人気製品を駆動するプロセッサアーキテクチャとIPコアのリーダー的プロバイダーである。合理化されたMIPS RISCアーキテクチャおよびCPUコアでは、IoTエッジからハイエンドネットワーキング装置までの多様な性能をすべて網羅する、極めて効率が良くスケーラブルで信頼性の高い製品を構築することができる。1984年にスタンフォード大学の研究者らによってMIPSコンピュータ・システム(MIPS Computer Systems Inc.) として創立されたMIPSは現在、新世代のインテリジェントなコネクテッドデバイスのプロセッシングの革新に注力する独立企業となっている。MIPSの設計は全世界で数十億ユニットも出荷され、太陽系の端部まで及んでいる。同社はカリフォルニア州サンタクララに本社を構え、世界各地に事務所を設けている。www.mips.com
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