ダラス発, April 03, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- 世界中の最高経営責任者が集まる最高峰のリーダーシップ組織であるYPOは本日、2018年3月度の「YPOグローバル・パルス調査 (YPO Global Pulse Survey) 」の結果を発表し、世界の最高経営責任者たちがクラウドコンピューティング、ビジネスインテリジェンス (BI)、サイバーセキュリティなどのコアビジネステクノロジーに注目していること、およびブロックチェーン、人工知能 (AI)、クリプトカレンシーなどの新興技術の採用・投資ついてはセクターによって異なることが判明した。
世界中のCEOの注目を受け、投資の標的になる可能性の高いディスラプティブテクノロジー
- クラウドコンピューティングは、世界の最高経営責任者にとって最優先事項である。最高経営責任者の3分の2以上 (68%) は、クラウドコンピューティングが今後12カ月以内に自社の事業に影響を及ぼす可能性が高いと回答し、62%はクラウドベースのテクノロジーに投資する可能性が高いと回答した。
- ビジネスインテリジェンス (BI) もCEOの注目を集め、調査に回答した最高経営責任者の65%はBIが自社に影響を及ぼすと予想しており、半数以上 (56%) は今後12ヶ月以内にBIに投資する可能性が高いと回答した。
- サイバーセキュリティは最高経営責任者たちが優先しているディスラプティブテクノロジーである。最近注目を集めているデータ漏洩の規模と重大性を考え、最高経営責任者の53%はサイバーセキュリティが自社の事業に影響を与えると予想し、47%はこの先1年以内にサイバーセキュリティに投資する可能性が高いと回答した。
YPOのCEO、スコット・モーデル (Scott Mordell) は次のように述べている。「YPOのグローバルビジネスリーダーの回答から分かるのは、デジタル変革が2018年にも最優先事項になるということです。クラウドコンピューティング、サイバーセキュリティ、ビジネスインテリジェンス、モバイル決済アプリなどのディスラプティブテクノロジーに、幅広い注目と投資が集まると見込まれています。YPOのメンバーは、規制要件への対応、効率性の向上、財務実績の向上のためのビジネスデータの活用、ビジネスとの対話で新しい革新的な方法が必要とされている消費者の需要の対応のために新興テクノロジーを採用しています。」
以下の技術については、予想されているディスラプションにもかかわらず、CEOたちが来年に投資する可能性は比較的低い
- 仮想現実感 (VR) / 拡張現実 (AR) は、ほとんどの業界で影響を与える可能性が高い技術として広く認められているが、調査対象になった大部分のCEOはまだこれらの技術に積極的に投資していない。ただし、建築およびエンジニアリングセクターでは、ビジネスリーダーの83%が、VRが自社の事業に影響すると予測し、64%は今後12ヶ月以内にこれらのテクノロジーに投資する意志があると回答している。しかし、回答した最高経営責任者全員ではその割合はわずか23%である。
- 同様に、人工知能 (AI) も企業に影響を及ぼす可能性が高いと認識されているが、クラウドコンピューティング、ビジネスインテリジェンス、サイバーセキュリティ、デジタル / モバイル決済アプリケーションと比べると、CEOが今後12カ月以内にAIに投資する可能性は比較的低い。
- 対象になった10のディスラプティブテクノロジーの中で、CEOの間での熟知度が最も低いのはチャットボット技術であり、その次に熟知度が低いのはブロックチェーンとクリプトカレンシーであった。その結果、これらの新興テクノロジーによる事業へのディスラプションの可能性の評価が下がり、今年のこれらのテクノロジーに投資することに対する関心が大幅に低くなっている傾向がある。
ディスラプティブテクノロジーへの投資は業種によって異なる
多くのディスラプティブテクノロジーに対する認識度と関心は業種によって異なっている。たとえば、ブロックチェーンやクリプトカレンシーに関するメディアの関心や考察が多かったが、ほとんどのCEOはこれらのテクノロジーのいずれかが自社の事業に影響を与える可能性が高いとは考えていない。しかし、ブロックチェーンには、金融サービス業界のCEOの注目と投資が集まっている。
- 金融業界の最高経営責任者の半数以上 (58%) は、ブロックチェーン技術が今後12ヶ月間に自社に影響を及ぼすと予想しており、40%はこのテクノロジーへの投資を予想している。
- テレコム、建築、エンジニアリング、テクノロジーセクターのビジネスリーダーは、モノのインターネット (IoT) を主要技術分野として挙げている。テレコム業界の最高経営責任者の4分の3以上 (78%) が、IoTが自社の事業に影響を与えると予想しており、ほとんど全員 (96%) が今後12ヶ月以内にIoTに投資すると予想している。
YPOのCEOであるスコット・モーデル(Scott Mordell)は次のように述べている。「YPOグローバル・パルスの調査結果は、特定の技術に関連する短期的なビジネスへの影響と投資戦略が、事業の業種によって大きく異なっていることを示しています。AIや仮想現実等のディスラプティブテクノロジーがさらに普及してくる今後一年間に、優先順位や焦点がどのように変わってくるのかを見るのが極めて楽しみです。」
YPOグローバル・パルス調査 (YPO Global Pulse® Survey)
YPOグローバル・パルス調査は、事業やリーダーシップ、インパクトに影響を与えるトピックについて、世界の最高経営責任者たちの見解についての洞察を提供する。2018年3月グローバル・パルス調査の結果は、現在注目されている10のディスラプティブテクノロジーについて、世界の最高経営責任者の理解、姿勢、投資計画についての重要な洞察を示している。2018年3月YPOグローバル・パルス調査では、世界の15地域、28の業界セクターの842人のYPOメンバーからの見解を提供している。調査手法および結果について詳しくは、www.ypo.org/globalpulseを参照のこと。
YPOについて
YPOは、世界中の最高経営責任者が集まる最高峰のリーダーシップ組織である。
YPOは、最高経営責任者がエンゲージメント、学習、成長することができるグローバルなプラットフォームである。YPOのメンバーは、世界でもっとも影響力があり、革新的なビジネスリーダーとして、その知識や影響力、信頼性を駆使して、事業や個人、家族、社会にインパクトをもたらしている。
現在、YPOは130カ国以上で多様な業種や事業タイプの2万5千人以上のメンバーを有している。YPOメンバーが経営している企業は、総計1600万人を雇用し、総計年間売上高は6兆米ドル (約638兆円) にのぼる。
「Leadership. Learning. Lifelong. (リーダーシップ。ラーニング。ライフロング。) 」
詳細については、YPO.orgを参照のこと。
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リンダ・フィスク (Linda Fisk)
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