ニューヨーク発, July 15, 2021 (GLOBE NEWSWIRE) -- オムニチャネル広告のミッションクリティカルなプラットフォームであるMediaoceanと主要な独立系広告管理プラットフォームであるFlashtalkingが本日、MediaoceanによるFlashtalkingの買収が最終合意に達したことを発表した。2社の統合後、Flashtalkingが保有するプライマリーアドサーバー、クリエイティブのパーソナライゼーション、アイデンティティ管理、検証のクラス最高のソリューションにより、世界の主要ブランドや代理店に利用されるMediaocean最新のSoR (記録システム) が強化される。
今回の発表が行われたのは、マーケティング担当者がビッグテックの台頭に対抗するために信頼できる独立系ソリューションを求めるようになり、広告業界が重要な転換点を迎えようとしている時期にあたる。MediaoceanとFlashtalkingの顧客は、グローバル戦略計画、オムニチャネルメディア管理、クローズドエコシステムの最適化、従来のメディア、オープンウェブ、クローズドエコシステム、およびコネクテッドTVでの金融調整に対応する、包括的で将来を見据えたソリューションの恩恵を享受できる。
Mediaocean CEOのビル・ワイズ (Bill Wise) は次のように述べている。「MediaoceanとFlashtalkingの統合は、顧客、従業員、業界全般にとって途方もない機会となります。Flashtalkingはデジタル広告とCTV広告の信頼できる情報源であり、Mediaoceanはすべてのメディアに対応するSoRです。統合後、オムニチャネル広告向けの包括的で将来を見据えたソリューションを提供していきます。最も重要な点は、当社のプラットフォームがメディア所有権によって侵害されることはないため、マーケティング担当者と代理店パートナーの成果を促進することに集中して取り組むことができることです。」
Flashtalking CEOのジョン・ナードン (John Nardone) は次のように述べている。「私たちはマーケティング担当者が消費者の行動を喚起できるようにすることを使命としており、マーケティング担当者が消費行動を売り込む世界を目指すMediaoceanのビジョンにぴったりです。当社は長年にわたって、広告の関連性とキャンペーン実績を高めるため、最も信頼できる独立プラットフォームを構築してきました。コンバージドメディアが多数派となり、クッキーを使わないIDデータ検証/照合が定着する将来にもブランドが成功を収められるよう、統合後は当社チームと補完的なテクノロジーを通じて、支援していきます。」
ゼネラル・モーターズ (General Motors) CMOのデボラ・ウォール (Deborah Wahl) は次のように述べている。「当社が革新を継続するには、消費者のあらゆる瞬間に対応できるテクノロジーの導入が不可欠です。MediaoceanやFlashtalkingなどの企業が連携して、必要不可欠なオムニチャネル広告を提供していることには勇気づけられます。この業界では、メディアコンバージェンスの実現に向けて、エコシステムに中立的で独立系のプレーヤーを必要としています。」
バイエル (Bayer) のデジタルアクティベーションおよび投資部門責任者のポール・ゲルブ (Paul Gelb) は次のように述べている。「MediaoceanとFlashtalkingの統合は、オープンで相互運用可能なソリューションへと移行する流れの重要なマイルストーンになっています。最新メディアでは、計画、購入、広告サービス、クリエイティブの最適化にテクノロジーを結び付けることが大きな機会になっています。Flashtalkingを買収したことで、オムニチャネル広告の価値を提案するMediaoceanの能力が向上します。」
MediaoceanのFlashtalking買収は、メディア購入者のワークフローに広告サービスデータを組み込むことを目的として2018年に始動したパートナーシップがベースになっている。2社の統合後、年間メディア支出2,000億ドル (約22兆2,000億円) 以上、月間広告インプレッション1兆以上の広告テクノロジープラットフォームが誕生する。今年初めにMediaoceanは、メディアインテリジェンス、管理、財務のソリューションを統合する新しい製品パラダイムを発表した。同社の製品の変革と文化を重視する姿勢が評価され、ガートナー・ピア・インサイト (Gartner Peer Insights) のCustomer's Choice1およびAd AgeのBest Places to Workに選出されている。
広告業界は世界全体で7,000億ドル (約77兆7,000億円) の市場2であり、変化し続ける消費者習慣やプライバシーに対する期待により、大きな変化を遂げている。これに伴い、CTVやクローズドエコシステムが台頭しており、2020年7月にはMediaoceanが4Cの買収に多額の投資をしている。今回、Flashtalkingを買収して、クラス最高のソリューションがさらに強化される。合併により、広告主や代理店向けに、下記の革新的な価値提案を多数行うことができるようになるものと思われる。
- クロスチャンネルビデオなど、従来メディアとデジタルメディアの統合計画と測定
- AIに基づくレコメンドとオートメーションによる機内キャンペーンの最適化
- オープンウェブとクローズドエコシステムでデータに基づくクリエイティブのパーソナライゼーション
- 柔軟なIDデータ検証/照合により、クッキーを使わないオムニチャネルを実現し、CCPAやGDPRのプライバシー規制順守を確保
- 高度なブランドインサイトと分析によるメディアの売上転換率を向上
今回の取引の条件は明らかにされていない。買収の成立は2021年第3四半期になると見込まれる。
JPモルガン証券 (J.P. Morgan Securities LLC) が、Flashtalkingの専属財務アドバイザーを務め、トラヴァース・スミス (Travers Smith LLP) およびグッドウィン・プロテクター (Goodwin Procter LLP) が法務顧問を務めた。
Mediaoceanについて
Mediaoceanは、オムニチャネル広告のミッションクリティカルなプラットフォームである。自社のソフトウェアを通じて、2,000億ドル (約22兆2,000億円) を超えるメディア支出を管理しており、ブランド、代理店、メディア、テクノロジー、データをつないでいる。同社は、AIと機械学習テクノロジーを駆使してマーケティング投資を管理し、ビジネス成果を最適化して、計画、購入、販売から分析、請求、支払いまでにわたって、キャンペーンを強化している。Mediaoceanは、世界各地に20の事業所を展開し、1,200人の従業員を擁する。同社はビスタ・エクイティ・パートナーズ (Vista Equity Partners) のポートフォリオの一部である。詳しくは、www.mediaocean.comを閲覧されたい。
Flashtalkingについて
Flashtalkingは、世界的な大手独立系のプライマリーアドサーバーおよび分析テクノロジー企業である。同社は、データを活用して広告をリアルタイムでパーソナライズし、独自にその効果を分析して最適化し、洗練されたグローバルブランドのエンゲージメントと費用対効果を促進している。Flashtalkingのプラットフォームは、革新的な製品とサービスで市場を牽引しており、独自のクッキーを使わない追跡、データオーケストレーション、高度な分析を通じて、チャネルやフォーマット全体でクリエイティブの関連性と実用的なインサイトを確保している。Flashtalkingは、データ、パーソナライズされたクリエイティブ、偏見のない測定を専門知識、サービス、強力なパートナーエコシステムと組み合わせて、岐路にあるクライアントを支援して、デジタルマーケティングの成功を促進している。同社はTAアソシエーツ (TA Associates) ポートフォリオの一部である。
報道関係者向けの問い合わせ先
アーロン・ゴールドマン (Aaron Goldman)
Mediaocean CMO
Press@mediaocean.com
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2出所: eMarketer Worldwide Total Media Advertising Spending, 2021