世界の富は国境を越えて動き、超富裕層の5人に1人は外国生まれに


  • 超富裕層人口は2030年までに73万4,100人に達し、33%増加する見込み
  • 世界の富裕層の総資産は2030年までに84兆ドル (約13,200兆円) に達すると予測されている
  • 約79%は自力で財を成し、相続のみで富を得たのはわずか5%

モントリオール発 , May 13, 2026 (GLOBE NEWSWIRE) -- 大手投資移民コンサルタント会社のアートン・キャピタル (Arton Capital) がスポンサーを務める、アルトラータ (Altrata) の最新報告書、「グローバル市民:起業家精神、移動性、超富裕層」(Global Citizens: Entrepreneurship, Mobility and the Ultra Wealthy) によれば、世界の超富裕層 (UHNWI*) の5人に1人が外国生まれ**であることが判明し、今日の超富裕層の国際性がますます高まっていることが明らかになった。 この画期的な報告書では、超富裕層人口が2030年までに3分の1 (33%) 増加し、73万4,100人に達すると予測されていることも明らかになった。

超富裕層人口は急速に増加する見込み

同報告書では、世界の超富裕層の純資産が急速に増加すると予測している。 彼らの総資産は、2025年の63兆ドル (約9,900兆円)から、2030年までに84兆ドル (約13,200兆円) へと増加する見込みである。 2030年までに、推定770万人の個人が500万ドル (約7億8,750万円) 以上の資産を保有すると見込まれる。

富の創造は、グローバル志向の、自力で富を築いた人々が主導

本調査で特筆すべきは、外国生まれの超富裕層の大半が相続ではなく、自ら富を築いた「富の創造者」だという点である。 約79%が自力で資産を築いたと回答したのに対し、16%は起業と相続の組み合わせによるもの、そして資産のすべてが相続によると回答したのはわずか5%だった。

調査結果は、世界の資産がどのように創出・管理されているかについて、構造的な変化が起きていることを示している。 個人の資産は特定の国家に縛られることが少なくなり、世界の富裕層は生活・資産・事業を複数の法域にまたがって構築するようになっている。 これは今日の富裕層がいかにグローバルに活動しているかにも表れている。17%が居住国以外の国に本社を置く企業を所有または一部所有しており、34%が生まれた国以外で高等教育を受けている。これは、国境を越えた移動が偶然ではなく、現代の資産形成の方法に組み込まれていることを強く示している。

これらのデータを総合すると、移動性と起業家精神の間に明確な関係があることが浮き彫りになる。 国際的に移動する人々は、事業を立ち上げ、国境を越えた機会を追求し、自ら資産を築く傾向が強い。これは、野心、リスク許容度、そしてグローバル市場へのアクセスを特徴とする層を反映している。 こうした背景のもと、移動性は現代の資産創出を支える重要な要素となっている。

超富裕層にとって、国境を越えた生活が常態化しつつある

資産がますます国境を越えつつある一方で、主要な国際都市は超富裕層にとっての主要拠点としての地位を維持している。

ロンドンは、税制の厳格化や貿易制限といった逆風が強まる中でも、特に銀行・金融業界の超富裕層にとって依然として主要拠点であり続けている。

同時に、米国は世界の超富裕層人口の約40% (20万5,000人) を占める世界有数の富裕層中心地としての地位を維持しており、政治情勢の変化の中でもその魅力が揺るがないことを示している。 ただし、政策環境の変化は将来の資金フローに影響を及ぼし始める可能性があり、アートン・キャピタルの前回の調査では、米国の億万長者の3分の1***がトランプ大統領の影響を理由に米国を離れることを検討していることが示されている。

湾岸地域では、ドバイは世界の富裕層にとっての「若き富裕層の中心地」としての地位を確固たるものにしており、ドバイ市内の外国生まれの超富裕層の約5分の1 (19%) が50歳未満である。 中東で地政学的緊張が続く中にあっても、その地位はより広範な傾向を浮き彫りにしている。つまり、超富裕層はグローバルな移動から後退しているのではなく、その移動方法と行き先をより戦略的に選ぶようになっている。

アートン・キャピタルのCEOであるアーマンド・アートン (Armand Arton) は次のように述べている。「グローバルな移動は、もはや富の創造の副産物ではなく、それを支える戦略的資産となっています。 今日の最も成功している人々は、単にビジネスを構築しているだけではなく、複数の法域またがる市場、人材、教育、そして長期的なセキュリティへのアクセスそのものを構築しているのです。」

「我々が目の当たりにしているのは、資産と地理の分離です。 最も成功している人々は、生活と資産を複数の法域にまたがって構築し、いずれか一国への依存度を下げています。 次世代の超富裕層は、一国に限定した解決策にとらわれず、生活・投資・資産形成において、柔軟性・レジリエンス・選択肢の多さを優先しています。 ますます複雑化する世界において、国境をシームレスに越える能力は、資産を守り、創出するための最も強力なツールの1つになりつつあります。」

アルトラータのグローバルラグジュアリー部門責任者兼シニアディレクターのモイラ・ボイル (Moira Boyle) は次のように述べている。「この調査で際立っているのは、世界レベルで起業家による富の創造が引き続き増加している点です。 外国生まれの超富裕層の約80%は自力で富を築いており、現代の富がイノベーション、野心、そしてビジネス構築によってますます推進されていることを強く示しています。」

「同時に、超富裕層人口は急速に増えており、総資産と影響力は2030年までに大幅に拡大すると予測されます。 組織にとって、こうした人々が誰であり、どのように富を築いているのかを把握することは、機会の発掘、関係構築、そして急速に変化する市場での競争力維持に不可欠です。」

編集者への注

*超富裕層とは、純資産が3,000万ドル (約42億円) を超える個人と定義される。

**外国生まれの富裕層とは、現在居住している国および(該当する場合)主なビジネス拠点の国以外で生まれ、純資産が3,000万ドル (約42億円) を超える個人と定義される。

***2026年1月9~14日に、アートン・キャピタルは、純資産が100万ドル (約1億5,700万円) 以上の18~70歳までの米国居住者1,000人を対象に調査を実施した。 同調査回答者の33%が、2024年の大統領選挙前と比べて、米国を離れる可能性が高くなったと回答した。

****「グローバル市民」という用語は、本報告書では外国生まれの富裕層とほぼ同義で用いられている。

本発表に付随する写真はこちらから入手可能:https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/85811040-92fb-42c9-bb5d-92088ad73e53

 

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