リキッド・ロボティクス、次世代の「ウェイブ・グライダー」無人水上艇を発表

プラットフォームの強化により、荒海や高緯度での稼働を強化


カリフォルニア州サニーベール発, Sept. 08, 2017 (GLOBE NEWSWIRE) -- 長自間の稼働が可能な無人水上艇のリーダー企業、リキッド・ロボティクス (Liquid Robotics) は本日、プラットフォームの運転範囲を拡大させ、荒海や高緯度での用役における性能を向上させた、次世代の「ウェイブ・グライダー (Wave Glider)」を発表した。変更には、センサー積載量の拡張、長期にわたる海上サーベイランス、環境モニタリング、観察活動に必要なエネルギーや貯蔵量アップなどの進歩も含まれている。

この発表に付随する写真は、http://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/4e644879-0454-41d2-999c-3c90e46cabfcから入手可能である。

リキッド・ロボティクスのCTO・共同創業者、ロジャー・ハイン (Roger Hine) は「当初のウェイブ・グライダー以来、当社では世界で最も優れた無人外海用ロボットを作り出す為に情熱的に尽力してきました。次世代のウェイブ・グライダーでは、合計約100年に値する水上使用時間で学んだことを適用して、既に実証済みの設計を改善しました。その結果、当社のウェイブ・グライダーは退屈な用役や「危険な」用役にも、今までと比べてもより良く取り組めるようになりました」と述べている。

厳しい環境で探索やサーベイランス活動を行う顧客は、ウェイブ・グライダーを使用して、有人機では遠隔過ぎる場所や危険すぎる場所でデータ収集・通信を行っている。北極海 (北緯78.76度) や南極海 (南緯64.8度) を含めた世界中の多様な環境や大洋で稼働するこの新しいバージョンは、既存のプラットフォーム能力を土台として以下のイノベーションを実現している。

  • 荒海 (風浪階級6以上) での稼働
  • 高緯度での先進的な航海能力 (南極、北極など)
  • 対応積載量を30%アップし、新しいセンサーや活動を実現
  • 電力獲得力を15%アップ、電池の電力貯蔵量を40%アップし、動作範囲の拡張とセンサーの積載量拡大を実現
  • 生物付着防止の為の銅コーティングにより、システムの性能が向上し、メンテナンスが簡素化

スクリップス海洋研究所 (Scripps Institution of Oceanography) のエリック・テリル博士 (Dr. Eric Terrill) は「地球上で最も厳しい大洋域である南氷洋での配備の準備の際、多様な荒海で高信頼性の運転を成功させる為には、次世代のウェイブ・グライダーの強化機能が必要なことが明らかになりました。アイスランド沿岸で極限の海を研究する為にこのプラットフォームの早期バージョンを使用し、波高が10メートル (風浪階級9) を超えても良い性能を発揮してくれた為、南氷洋のプロジェクトで安心して使用するには同様な構成が必要であることが分かっていました」と述べている。

既存の顧客の為には、既存のウェイブ・グライダーの機能を新しいプラットフォームと同等に拡張するアップグレードキットが開発された。現在のプラットフォームで検証済みのセンサーインテグレーションは新しいシステムにも対応し、新規の認証は不要である。この新しいバージョンは、2017年10月に一般に発売される。

リキッド・ロボティクスについて
リキッド・ロボティクス (Liquid Robotics) は、ボーイング (Boeing) の傘下企業であり、世界初の波力発電式・太陽光発電式の無人外洋ロボット「ウェイブ・ライダー」を設計・製造している。パートナー企業との協力により、海の評価、モニタリング、保護を行う方法を変貌させることで、地球最大の難問の多くに取り組み、防衛、商業、科学関係の顧客の為に、重要な問題を解決している。詳しくは、www.liquid-robotics.comを参照のこと。

Liquid RoboticsおよびWave Gliderは、ザ・ボーイング・カンパニー (The Boeing Company) の完全所有子会社であるリキッド・ロボティクス (Liquid Robotics, Inc.) の登録商標である。報道関係者からの問い合わせ先: ジョアン・マスターズ (Joanne Masters)、press@liquid-robotics.com