日本の海上保安庁、海洋観測の強化に向け「ウェーブグライダー」のフリートを拡張


カリフォルニア州サニーベール発, March 08, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- 日本の海上保安庁は、新潟市にある第九管区海上保安本部において、無人海洋観測装置であるウェーブグライダー (Wave Glider) のフリートを拡大することを発表した。こうした展開は、海上保安庁の多年にわたる海洋モニタリングプログラムの一環であり、日本の海岸沿いの海流、波の動き、天気などのリアルタイムの状況把握を強化していくものである。今回の拡大に先立ち、同庁は4地域にウェーブグライダーのフリートをすでに配備しており、日本史上初の無人海洋観測網を形成した。

海上保安庁では、このサービスを第九管区内で拡張するにあたって、水産業者や観光業者に環境情報をリアルタイムで無料公開している。現在および過去の海洋データをより広い海域から利用できるようになることで、商業や観光業界などに、海上業務の安全性や効率に悪影響を及ぼす可能性のある気象パターンや海洋状況に関する情報をより多く提供できるようになる。

リキッド・ロボティクス (Liquid Robotics) の社長兼CEOであるゲイリー・ガイシン (Gary Gysin) は次のように述べている。「ウェーブグライダーのような自律型海洋観測プラットフォームを駆使して日本周辺の海上監視と安全の水準を向上させる海上保安庁のリーダーシップをサポートできることを光栄に思っています。株式会社ハイドロシステム開発 (Hydro Systems Development) との協力により次の成長段階をサポートできることを楽しみにしながら、継続的な成功に尽力します」

ウェーブグライダーは、船舶などの伝統的な方法と比較して、海洋観測システムをより環境に優しくかつ効果的に拡張できる方法である。海上保安庁では、無人システムのネットワークを利用することで、監視船が運航できないことの多い場所でも、人員を危険にさらずに連続したリアルタイムの気象・海洋情報を提供することができる。

ハイドロシステム開発の代表取締役、橘田隆史 (Hydro Systems Development) は次のように述べている。「日本の海洋環境の監視と安全性を向上させる海上保安庁の取り組みをサポートできたことを嬉しく思っています。この極めて革新的な取り組みを支援するにあたり、すべての期待をはるかに上回ってくれたリキッド・ロボティクスに感謝しています」

リキッド・ロボティクスについて
リキッド・ロボティクス (Liquid Robotics) は、ボーイング (Boeing) の傘下企業であり、世界初の波力発電式・太陽光発電式の無人海洋ロボット、「ウェーブグライダー (Wave Glider)」を設計・製造している。パートナー企業との協力により、海洋の評価、モニタリング、保護を行う方法を変貌させることで、地球最大の難問の多くに取り組み、防衛、商業、科学関係の顧客のために重要な問題を解決している。詳しくは、www.liquid-robotics.comを参照のこと。

Liquid RoboticsおよびWave Gliderは、ボーイング・カンパニー (The Boeing Company) の完全所有子会社であるリキッド・ロボティクス (Liquid Robotics, Inc.) の登録商標である。

報道関係者からの問い合わせについては、ジョアン・マスターズ (Joanne Masters)、(press@liquid-robotics.com)まで寄せられたい。