MicroEJ、あらゆるスマートデバイスの開発において、Android™ Studioとの互換性を実現


  • MICROEJ VEEは長年にわたり、リソースに制約のあるスマートデバイスにとって「Androidの弟」であり、これまでに、世界中でスマート製品向けに1億台以上の MICROEJ VEEが販売されている。
  • MicroEJがAndroid StudioとGradle間の互換性を実現したことにより、同じアプリケーション上でAndroidとMicroEJを開発、シミュレーション、テスト、実行可能となる。
  • このAndroid互換キット (Android Compatibility Kit) は、マイクロコントローラー、低価格のLinuxプロセッサ分野におけるMicroEJの優位性をさらに強化するものであり、開発者にとっては、コストとエネルギー消費量を最適化し、あらゆるスマートデバイスで使用可能な仮想デバイスを通じてソフトウェア開発を加速する手段となる。

ボストン発, July 01, 2022 (GLOBE NEWSWIRE) -- IoTおよび組み込みデバイス向けソフトウェアコンテナの大手プロバイダーであるMicroEJは、本日、Android互換キット (Android Compatibility Kit) の発売を発表した。これにより、世界中の電子機器メーカーがAndroid Studioと急速に成長を遂げているその関連業界に携わる開発者のエコシステムへと繋がることが可能となる。

この新製品は、リソースに制約のある小型スマートデバイス向けの「Androidの弟」としてのMicroEJの位置づけを統合するものである。MicroEJとAndroidのいずれの実行環境でも同じソフトウェアを実行できるため、メーカーは電力消費量の多いプロセッサからより電力消費量の少ないプロセッサへの切替えが容易になり、(例:Arm Cortex-AからArm Cortex-M) エネルギー消費量を大幅に削減することが可能となる。

MicroEJ Android Compatibility Kitは、スマートデバイスのメーカーに多くの優れた利点をもたらすものである。

  • Androidとの互換性およびAndroid Studio対応
    MICROEJ VEEは、Androidと同じである。また、Android Studioでのアプリケーション開発にも対応しており、Gradleビルドシステムとも統合可能。
  • 仮想デバイスの使用により開発を加速
    MicroEJは、仮想デバイス上でのハードウェアとソフトウェアの並行開発が可能となり、仕様検証が高速化する。Android Studioは、Android仮想デバイスと同じようにMicroEJ仮想デバイスを起動することができる。
  • より優れたエネルギー効率
    MicroEJ Android互換キットにより、2つのプロセッサを同時に使用し、Androidで動作する非常に電力消費量の多いプロセッサと、MicroEJで動作する電力消費の少ないプロセッサに同じタスクを分散させることにより、エネルギー消費量を劇的に削減することができる。
  • ソフトウェア・ハードウェア間の相互作用による制約を解消することで、ハードウェアのイノベーションを活用
    標準的なソフトウェアコンテナの使用により、RTOS/OSの組み合わせに関わらず、MicroEJで構築したアプリケーションコードを最適なハードウェアに移植することができる。ソフトウェアAPIの再利用により、ハードウェアが迅速に評価され、派生製品の開発が促進される。
  • 大規模な開発者エコシステム
    Java/Kotlin開発者の大規模なエコシステムで、IntelliJ IDEA、Android Studio、Gradleなどの人気の高いツールを使用できるようになったことから、MICROEJ VEE内部に組み込まれている省エネルギー機能を活用し、高度に最適化されたリソースの使用を実現する。
  • ベクターグラフィックスのハードウェアIPを活用
    MICROEJ VEEは、グラフィックプロセシングユニット (GPU) の使用を容易にし、スマートフォンアプリと同様のルックアンドフィールを実現する。MicroVGは、あらゆるタイプの画面で、UI/UXに一切問題が起こらないようAndroid Vector DrawablesとSVGフォーマットをサポートしており、必要に応じてベクターGPUを活用する。

MicroEJ Android互換キットは、スマートウォッチ、サーモスタットなど、バッテリーで動作する機器の業界で特に価値があるものであり、コストが最適化されたエネルギー効率の高い製品開発を可能にする。MicroEJは、低価格帯から高価格帯まで、あらゆるデバイスで同じユーザー体験を提供する製品ライン拡張を可能にする軽量装置である。


「MicroEJのこの新製品により、開発者はプロセッサの機能を活用しながら、ソフトウェア開発のコストを最小限に抑えることができます。これは、特に、MCUからi.MX RTおよびi.MXアプリケーションプロセッサをクロスオーバーするための、セキュアでエネルギー効率の高い組み込みプロセッサの高度なポートフォリオを使用して複数の製品シリーズを開発するお客様にとって、大きな価値があるものです。例えば、i.MX RT500クロスオーバーMCU実現に向けた最近のMicroEJとのコラボレーションは、省消費電力グラフィックスというユニークなアーキテクチャへのアクセスが簡素化され、大きな成功を収めました。これはお客様にとっても、ウィンウィンの事例です」

と、NXPセミコンダクターズ (NXP®Semiconductors) のIoTエッジプロセッシングライン部門副社長兼ゼネラル・マネージャーであるジョー・ユー (Joe Yu) は述べている。

「Android互換キットをリリースし、Android開発者の大規模なコミュニティにとって、マイクロコントローラーおよび小型低消費電力マイクロプロセッサ向けの、Androidと互換性のあるアプリケーション開発が可能になることを誇りに思います。 このリリースにより、あらゆる種類のソフトウェア対応電子プロジェクトに最新の開発プロセスを提供する、グローバルで使いやすく安全なMICROEJ VEEアプリケーションコンテナのスマートデバイス市場でのMicroEJの主要企業としての位置づけを強化することになります。MICROEJ VEEアプリケーションコンテナは、あらゆる種類のソフトウェア対応の電子プロジェクトに最新の開発プロセスを提供します。」

と、MicroEJのCEOであるフレッド・リヴァード博士 (Dr.Fred Rivard) は述べている。

Android互換キットは、現在、マスマーケットの電子製品の製造において、主要顧客に使用されている。最新情報については、Android互換キットのウェブページを参照されたい。

MicroEJについて

MicroEJは、組み込みおよびIoTデバイス向けのソフトウェアソリューション提供している。高性能、小型、エネルギー効率、費用対効果の高いソフトウェアアプリケーションの開発が求められる市場において、デバイスのメーカーにセキュアなアプリケーションコンテナを提供することに注力している。

これまでに1億台以上の製品を販売し、世界中の主要メーカーはすべてMicroEJの製品を選択し、スマートホーム、ウェアラブル機器、ヘルスケア、産業自動化、小売、電子通信、スマートシティ、ビルディングオートメーション、輸送など、多岐にわたる業界向けに電子機器を設計している。

⇒詳細はこちらから参照されたい:Press Kit – Press Room – www.microej.com – LinkedIn

MicroEJは、エンジニアリング企業の国際的ネットワークであるNXPパートナープログラムのゴールドメンバーである。

Google™およびAndroid™は、Google LLCの商標である。

Java™は、アプリケーションを開発し、クラスプラットフォームおよびネットワーク環境展開するためのテクノロジーに対するサン・マイクロシステムズ (Sun Microsystems) の商標である。「™」マークなしで言及される場合、サン・マイクロシステムズ以外の企業による技術の実装も含まれる。Java™、Javaをベースとしたマーク、およびすべての関連ロゴは、米国およびその他の国において、サン・マイクロシステムズの商標または登録商標である。

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