セイバーウィング・エアクラフト・カンパニー、Drone Fundがリードする資本調達ラウンドで、試作機の生産を完了するために200万ドル (約2億2,000万円) 以上を調達

その後シリーズAの資金調達を実施


カリフォルニア州カマリロ発 , Feb. 20, 2019 (GLOBE NEWSWIRE) -- 垂直離着陸 (VTOL) 式のグループ5リージョナル貨物運搬ドローンを設計し、構築中のスタートアップ企業であるセイバーウィング・エアクラフト・カンパニー (Sabrewing Aircraft Company, Inc.) は本日、Drone Fund (ドローン・ファンド、www.dronefund.vc)、IDATEN Ventures (イダテン・ベンチャーズ、www.idaten.vc)、およびその多数者の投資家から多額の投資を受けたことを発表した。

Drone Fundはリード投資家であり、180万ドル (約2億円) の投資を行い、IDATENファンドとその他の後援者も同ラウンドで投資している。2018年1月に、Drone FundとIDATEN Venturesは同社のエンジェル資金提供を行った。この最近の資金調達ラウンドの完了により、「リーガル (Rhaegal) 」航空機のフルサイズの生産前試作機を完成させ、2019年第3四半期に予定されているシリーズAラウンドを見越して予備飛行試験を開始するための資金を提供する。

Drone Fundのジェネラルパートナー兼チーフドローン飛行家兼共同創設者である千葉功太郎は次のように述べている。「パイロット不足は世界的に深刻な問題です。日本では、配達を行うトラックの運転手も不足しています。セイバーウィングの製品は半自律型の遠隔操縦大型貨物用ドローンのため、これらの大問題を解決することができます。同社は、大型ドローンを使って新しい輸送ネットワークを形成できる可能性を持っています。」

現在までに、セイバーウィングは8分の1のモデルを製作し、自社内のエンジニアリングと分析を行い、それに対する第三者の独立確認検証 (IV&V) の手順を厳密に実施して、ホバリングやトランジション、その他の飛行特性を積極的にテストしている。セイバーウィングのエンジニアリングの急速な展開と、スケールモデルの完成とテストに伴い、Drone Fund、IDATEN Ventures、その他の投資家は、生産前試作品を完成させるための追加投資として資金を提供することになった。セイバーウィングは、さらに100万ドル (約1億1,000万円) の追加投資を得て、この最終ラウンドを2月までにクローズすると予想している。

セイバーウィングは、Drone Fundと日本の投資家からの継続的な関心に応えて、東京の赤坂に事務所を開設した。セイバーウィング・エアクラフト・カンパニーのCEO、エド・デ・レイエス (Ed De Reyes) は次のように述べている。「Drone Fundからのセイバーウィングに対する継続的な支援および関心をお持ちいただけていることを、とても嬉しく思っています。東京における投資家の方々と当社とのパートナーシップが発展し続けている中で、投資家の方々との関係を引き続き成長・展開させて行くために、東京でのプレゼンスとして事務所を開設したことを喜んでいます。」

セイバーウィングの「リーガル」航空機は、最大200ノット (時速370km) の速度で飛行し、有人機では不可能に近い天候で、泥や雪、氷、深い砂地、または舗装されていない着陸場所で、垂直に離着陸できるガスと電気のハイブリッド機である。リーガルは商業用運航では遠隔操縦、軍事用途では完全自律操縦され、800ポンド (366kg) の有料荷重を積載して、最大22,000フィート (6,700m) の高度で最大360海里 (670km) の距離を飛行できる。リーガルの翼は地上でのハンドリングを容易にするために地上で折りたたまれ、また、狭い場所に着陸するために空中でも折りたたみ可能である。ノーズ部分も「折りたたみ式」であるため (C-5ギャラクシー (C-5 Galaxy) 航空機に類似したシステム)、遠隔地での貨物積み降ろしにも特殊な装置は不要である。有料荷重800ポンド (362kg) のリーガルと、4,400ポンド (1996kg) の「ワイバーン (Wyvern) 」航空機で構成されるセイバーウィングの設計はどちらも、折りたたみ翼、折りたたみ式ノーズ、フルパレットサイズの貨物アクセス、全天候型動作、そしてこの種で初の「検出・回避 (Detect & Avoid、D&A) 」システムを搭載し、航路の障害物や他の航空機などを回避しながら、自律的に航路を飛行する。D&Aシステムは、カリフォルニア大学 (The University of California) チャネル諸島、オクラホマ大学 (Oklahoma University) ガーミン (Garmin)、FLIR、uアビオニクス (uAvionix)、アイリス・オートメーション (Iris Automation)、アトロ・エンジニアリング (Attollo Engineering)、セイバーウィングの間の協力によって生まれたものである。

リーガルの用途には、災害・緊急対応、前方活動場所での補給、けが人救助などの任務や、空港、道路、港湾などのない場所への貨物配達などの商業用途も含まれる。ワイバーンは、ウェルケーシング、パレット積載貨物、ばら積み貨物、燃料などの積荷を運ぶ能力を持ち、森林サービス用の給水タンカーとしても稼働できる。

リーガルとワイバーンはいずれも、セスナ208キャラバン (Cessna 208 Caravan)やクエスト・コディアック (Quest Kodiak)、ピラタスPC-12ポーター (Pilatus PC-12 Porter) と同等クラスのリージョナル貨物機である。リーガルのFAA認定は2023年に予定されており、その後まもなくワイバーンの認定が行われる。セイバーウィングの航空機は、キャラバン、クエスト、ポーターなどと競争するのではなく、従来の貨物機ではアクセスできない市場を運航会社が開拓できるようにする。

セイバーウィング・エアクラフトについて詳しくは、inquiries@sabrewingaircraft.comまで問い合わせるか、同社ウェブサイト (https://www.sabrewingaircraft.com/) を閲覧されたい。

セイバーウィング・エアクラフト・カンパニーについて
セイバーウィング・エアクラフト・カンパニー (Sabrewing Aircraft Company) は、大積載量貨物の無人航空機のメーカーである。同社は、最大飛行距離が1,500海里にわたり、どのような天候でも厳しい場所で垂直離着陸できる、積載量2メートルトンの新世代の商業用貨物輸送無人航空機を生み出している。同社の技術と製品は、顧客の事業の成長に役立ち、世界中で航空貨物が運搬される方法を変貌させている。米国カリフォルニア州カマリロに本社を置き、東京にオフィスを構えるセイバーウィングは、シリコンバレーにある「ドラゴンワークス (Dragonworks) 」ラボで最先端の技術を設計および開発し、無人貨物航空機の将来を切り開いている。

Drone Fundについて
Drone Fund (ドローン・ファンド) は、日本の投資家によるドローンスタートアップ特化型の10億円 (約900万ドル) のファンドである。同ファンドの目的は、UAV (無人航空機) / ドローンセクターにエンジェル投資を行うことで、日本および米国でドローンのエコシステムを確立することである。Drone Fundは、中小企業と地域イノベーションのための組織である中小機構 (SME) から資金を取得している。同組織のミッションは、日本だけでなく外国でも事業機会を探り、新しい需要を捉えることである。Drone Fundは、メンバーとして「空飛ぶクルマ (エアモビリティ) 官民協議会 (Public-Private Council for the Airmobility) 」に参加している。この協議会の設立はまた、Drone Fundがこの産業構想を経済産業省 (METI) に提案したとことが発端になった。
セイバーウィングは、2019年第4四半期にアラスカで試験飛行を開始する試験範囲許可を取得した。

日本: 齋藤和紀 (Kazunori Saito)
+81-90-3756-4236
kazunori.saito@sabrewingaircraft.jp

本発表に付随する写真は、以下から入手可能である。http://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/81b0f552-cdf5-4b17-b5cd-53209fc99b37/ja