カリフォルニア州ゴリータ発, Jan. 02, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- バイオパック･システムズ (BIOPAC Systems, Inc.) は、さまざまな場所からモバイル機器で参加する被験者を対象に実験を行う研究者向けに、アイトラッキングを統合した新製品を発表した。ETVision (EYE-ETV) アイトラッキンググラスには、同社のワイヤレスシステムとソフトウェアが統合されており、研究者は研究所、作業現場、職場、運動中など、研究活動を行う場所ならどこからでも、実世界のアイトラッキングデータを収集、分析できる。
モバイルデータロギングにより、職場、自動車内、スポーツアリーナ、トレーニングセンターなど、様々な現場環境で生体データを収集可能。アイトラッキングデータと生体データを同期できるようになったため、研究者はAcqKnowledgeデータ収集分析ソフトウェアを使って、生体データとともにアイトラッキング動画を確認できる。このデータを研究に利用すると、人間工学、製品開発、ユーザビリティ、ユーザー体験、グループダイナミクス、性能開発、トレーニングなどの詳細な情報を生成可能だ。
バイオパックCEOのフレイザー･フィンドレー (Frazer Findlay) は、次のように述べている。「現場での研究には、モビリティが重要です。ユーザビリティの改善、オペレーターの疲労度調査のいずれでも、生体データをアイトラッキングデータと統合すると、人間工学上の問題や設計の不具合を簡単に特定できるため、メーカーではより高品質で安全性の高い製品を生産できるようになります。反復動作により、肩を痛めたパイロットや重機オペレーターがいるとします。疲労は必至で、負傷やミスにつながるおそれがあります。そのような問題を回避する重要性を軽視することはできません。」
バイオパックのワイヤレスポータブルBioNomadixシステムを使って、ECG、EDA、EEG、EMG、心拍数、呼吸などの生体信号が収集される。収集された生体データは、ロガーにより遠隔で記録され、ラボに戻ってからAcqKnowledgeにダウンロードできる。アイトラッキングデータをAcqKnowledgeソフトウェアにインポートして、同期した生体データとともに分析することも可能だ。このデータを把握することで疲労、応力点、危険性を特定できるため、作業者、アスリート、消費者の全体的なパフォーマンスに影響する製品改善につながる。
アイトラッキンググラスは、各眼の視界を捉える超小型のアイカメラ、被験者の目の前にある光景を捉えるシーンカメラ、マイク、コントローラーが内蔵されている。処方された眼鏡の上からも装着でき、携帯が可能。グラスをコントローラーに接続すると、コンピューターにインストールしたアイトラッキングソフトウェアにワイヤレスでデータを転送する。また、SDカードを使うと、WiFiが利用できない環境でも最長5時間、ローカルにデータを収集できる。
アイトラッキングメトリクスには、視線パス、瞳孔径、まばたきの回数、ヒートマップ、関心領域 (Areas of Interest: AOI)、関心の移動領域、凝視、凝視シーケンス、滞留などがある。一方、生体データとしては、バイオパックのAcqKnowledgeソフトウェアによって記録されるすべての信号 (ECG、EDA、EEG、EMG、SCR、SCL、BP、PULSE、RESPなど、MP160データ収集装置あたり最大16の入力チャネル) を取り込める。
バイオパックのアイトラッキンググラスの詳細については、バイオパックのWebサイトを閲覧されたい。
バイオパック･システムズについて
1985年に設立されたバイオパック (BIOPAC) は、ライフサイエンスのハードウェアとソフトウェアの第一級の選択肢として世界中で認められている。世界の上位100校の大学や、グローバル･フォーチュン500 (Global Fortune 500) 企業の99%以上のライフサイエンス研究･教育システムのニーズに応えている。バイオパックでは、生理学的測定と解釈用に高品質の科学ツールを生産している。同社のソリューションは、教育ソリューションから研究室、実世界、バーチャルリアリティの研究環境で使用する最先端のデバイスまで、多岐にわたる。バイオパックの製品について詳しくは、www.biopac.comを閲覧されたい。
この発表に関する写真はこちらで入手可能: https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/642db590-498e-4a7d-b397-0f954e714e92