バージニア州アーリントン発, Aug. 03, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- 多数の農業関係者は、本日超党派上院議員が米国通商代表部 (USTR) のロバート・ライトハイザー (Robert Lighthizer) と米国農務省長官ソニー・パーデュー (Sonny Perdue) に宛てて送った書簡を称賛している。この書簡では、米国輸出業者による一般的食品名称とワイン名称使用を保護するため、国際措置を強化するよう求めている。上院議員のジョン・スーン (John Thune) (サウスダコタ州選出、共和党)、デビー・スタベノウ (Debbie Stabenow) (ミシガン州選出、民主党)、トム・ティリス (Thom Tillis) (ノースカロライナ州選出、共和党)、タミー・ボールドウィン (Tammy Baldwin) (ウィスコンシン州選出、民主党) が今回の取り組みを主導し、計61名の上院議員がこれを支持した。
この書簡では、米国連邦政府に対して一般的食品名称保護をあらゆる通商関連協議の主要政策目標として推進するよう求めている。これは、米国の輸出業者が食品およびワインの一般的名称 (パルメザン、フェタ、ボローニャ、シャトーなど) を使用することを阻止する、欧州連合 (EU) による有効な地理的表示 (GI) 保護の乱用に直接対抗するものである。こうした不当な貿易障壁は、米国の農業従事者に悪影響を及ぼし、消費者の選択肢を制限し、重要な業界の製造を危険に曝している。
この書簡には、上院財政委員会議長兼筆頭理事、上院農業委員会議長兼筆頭理事など、農業関連問題を管轄する委員会で主導的な立場にある上院議員が複数署名している。以上のほか、上院司法知的財産小委員会議長もこの書簡に署名している。
また、以下の農業関連団体がこの書簡を推奨している。
- 一般食品名称に関わるコンソーシアム (Consortium for Common Food Names、CCFN)
- 米国乳製品輸出協会 (U.S. Dairy Export Council、USDEC)
- 米国農業連合会 (American Farm Bureau Federation、AFBF)
- 北米食肉協会 (North America Meat Institute、NAMI)
- 米国全国農業協会 (National Association of State Departments of Agriculture、NASDA)
- 全米生乳生産者連盟 (National Milk Producers Federation、NMPF)
- ワイン協会 (Wine Institute、WI)
「米国は、全力で戦いを挑む不公平なEUのGI貿易政策に対し、不利な立場で対抗してきました。このような偏ったアプローチは、米国の農産物を一般的食品名およびワイン名で輸出できないようにするEUの取り組みを助長し、米国の農業従事者、農場経営者、食品生産者および輸出業者に深刻な打撃を与えています。米国からの輸出阻止に対して、同等の効力で公正な貿易を促進し、米国政府が利用できるツールをすべて活用して、農産物の自由な移動を実現すべく、今回の取り組みを主導したスーン、スタベノウ、ティリス、ボールドウィンの各上院議員を称賛します。」と、CCFN常任理事のジェイミー・カスタネダ (Jaime Castaneda) は述べている。
「あらゆる貿易協議で、最優先の政策課題として、即刻一般食品名称を明示的に保護するよう、USTRとUSDAに求めます。この目標に対して、米国上院で両党から圧倒的な支持を得たことは、GI関連障壁を破壊し、米国からのチーズなどの一般名称の製品の輸出保護を強化する重要性を明確に示しています。一般的な食品およびワイン名称の保護を優先的に進めることにより、米国製品が後回しにされないよう図っていきます。」と、USDEC会長兼CEOのトム・ヴィルサック (Tom Vilsack) は述べている。
「一般的な食品名称の使用保護は、高品質の米国農産物を世界各地に輸出するのに大きく役立ちます。 米国の輸出を阻害する貿易障壁の排除に向けた米国政府の取り組みを称賛します。」と、AFBF会長のジッピー・デュバル (Zippy Duvall) は述べている。
「欧州連合は長期間にわたり、米国からの食肉輸出をはじめとして、一般食品名称の製品の貿易を不公平かつ誤ったやり方で制限してきました。超党派上院議員より本日USDAおよびUSTRに送付された書簡で推奨される政策は、国際貿易で一般的名称の製品に対する重要な保護を強化し、米国の食肉および鶏肉包装業者および加工業者、農業生産者、食品製造業者がEUの同業者と同等の立場で競争できるようにするものです。私たちはスーン、スタベノウ、ティリス、ボールドウィンの各上院議員のリーダーシップに感謝するとともに、連邦政府と協力して、貿易相手国による反競争的な保護政策に対抗し、米国の食肉および鶏肉輸出の障害を排除していく所存です。」と、NAMI CEOのジュリー・アンナ・ポッツ (Julie Anna Potts) は述べている。
「米国の食品および農産物の輸出をたゆまず擁護するには、一般食品名称使用保護が重要であることをNASDAメンバーは理解しています。貿易相手国から、米国市場アクセスの価値を保護するよう明確に保証を得ることが、米国の貿易政策に重要です。NASDAは、米国内のパートナーが今後も米国製品の世界的な売上増を目指して、貿易取引を促進するのを支援していきます。」と、NASDA CEOのバーブ・グレン (Barb Glenn) 博士は述べている。
「ヨーロッパは、貿易障壁を確立し、チーズをはじめとする高品質の米国産食品とワインに対して公平な競争を制限する取り組みに譲歩しないと表明しています。包括的で長期的な米国貿易戦略には、米国の農業従事者と食品生産業者の保護が必要です。スーン、スタベノウ、ティリス、ボールドウィン各上院議員が本日送付した書簡は、貿易の自由化を進める重要な一歩です。」と、NMPF会長兼CEOのジム・マルハーン (Jim Mulhern) は述べている。
「EUは合法的なGI範囲を超えて保護しており、貿易障壁により、米国の生産者を犠牲にして、域内の生産者に利益をもたらしています。EUと中国の間で最近成立した合意は、EUの利益のためにGIを乱用している好例です。度を越した政策を指摘した上院議員各位に感謝するとともに、米国は一般的な食品名称、ブドウ品種名および伝統名を同等の立場で使用できるよう対策を強化する必要があります。」と、ワイン協会会長兼CEOのボビー・コーク (Bobby Koch) は述べている。
問い合わせ先:
ショーナ・モリス (Shawna Morris)
一般食品名称に関わるコンソーシアム
smorris@usdec.org
703-528-4818