タコニック・バイオサイエンシズ、がん免疫療法用動物モデルポートフォリオを拡張

重要なJh同系腫瘍モデル宿主がB6系統でも利用可能に


ニューヨーク州レンセリア発, Jan. 19, 2021 (GLOBE NEWSWIRE) -- 創薬動物モデルソリューションの提供における世界的なリーダー企業であるタコニック・バイオサイエンシズ (Taconic Biosciences) が、がん免疫療法用ポートフォリオの拡張を発表した。  

がん免疫療法は、体内の自己免疫系を利用して一部のがんタイプの治療に効果を発揮するため、研究の最優先事項となっている。同系腫瘍動物モデルは、免疫調節療法に必要とされる十分な免疫システムのある標準的近交系マウスが使われるため、重要な役割を果たしている。これらのモデルには、同系由来のマウス腫瘍が移植されている。腫瘍と宿主間に遺伝的類似性があるため、宿主の腫瘍拒絶を防ぐことができる。

同系モデルを使用する際に検討すべき点は、一部の薬剤候補がヒトには見られない負の免疫応答を引き起こす可能性があることである。   標準的なマウスでは、抗薬物抗体 (ADA) が作られることがあり、これにより治療薬が中和される、またはアナフィラキシーを誘発する可能性がある。そのため、研究者が前臨床試験で治療の有効性を判定できないことがある。

タコニックのJhマウスJhマウスにはB細胞が欠失しているが、その他の免疫細胞タイプ (免疫療法の評価に重要なT細胞など) は保持されているため、この問題を克服するのに広く利用されている。JhマウスはADAを産生できないため、治療/アナフィラキシーのリスクに対して中和や薬物動態的な影響がない。タコニックのJhマウスは、これまでBALB/cバックグラウンドでしか利用できなかったため、同系腫瘍研究のごく一部にしか適用されなかった。C57BL/6系統のJhマウスが新たに開発されたのに伴い、適用範囲が拡張され、ほとんどの試験に利用できるようになった。

タコニックの商業モデル担当副社長のマイケル・セイラー (Michael Seiler) 博士は次のように述べている。「タコニックは、主要ながん免疫療法用マウスモデルを開発し、創薬に利用できるように取り組んでいます。Jhマウスは、医薬品開発業務受託機関など、世界各地で非営利と営利のどちらの研究にも利用されています。」

C57BL/6およびBALB/cJhマウスの各バージョンのコホートはいずれも、即時納品が可能である。

Jhモデルは、タコニックのがん免疫療法ポートフォリオの一部にすぎない。このポートフォリオには、免疫不全CIEA NOGマウス®カスタムモデル生成コロニー管理ソリューションを基に作成されたヒト化マウスなどがある。

Jhマウスの詳細は、電話1-888-TACONIC (888-822-6642) (米国)、+45 70 23 04 05 (ヨーロッパ)、またはメールinfo@taconic.comにて問い合わせされたい。

タコニック・バイオサイエンシズについて

タコニック・バイオサイエンシズ (Taconic Biosciences) は、遺伝子組み換え操作を行った齧歯類モデルおよびサービス分野において、完全認可を受けているグローバルリーダーである。1952年に創立された同社は、世界各地の貴重なリサーチモデルの取得、カスタム生成、繁殖、事前コンディショニング、試験、流通を支援するための最適な動物ソリューションを提供している。遺伝子組み換え操作を行ったマウスモデルやラットモデル、マイクロバイオーム、がん免疫療法用マウスモデル、統合モデル設計・繁殖サービスを専門とするタコニックは、米国とヨーロッパで3か所のサービスラボと6か所の繁殖施設を擁しており、アジアでの流通取引関係も維持し、世界のほぼどこにでも動物モデルを提供できるグローバルな出荷体制を備えている。

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マーケティングコミュニケーション担当ディレクター
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