Adagio Therapeutics、新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) オミクロン変異株に対するADG20の体外中和活性の低下を報告

オミクロンの個々の変異がADG20の逃避に関連しないことを示す既報の体外データは、オミクロン変異株ウイルス自体およびその疑似ウイルスのアッセイには適用しない


マサチューセッツ州ウォルサム発, Dec. 15, 2021 (GLOBE NEWSWIRE) -- パンデミックを引き起こす可能性のある感染症に対する抗体ベースのソリューションの創薬、開発、販売を主な事業とする臨床用バイオ医薬品企業であるAdagio Therapeutics, Inc. (Nasdaq: ADGI) は本日、SARS-CoV-2オミクロン変異株に対するADG20の中和活性を評価するための社外における体外分析の後に、それに関する最新情報を発表した。オミクロン変異株の本物のウイルスと疑似ウイルスの両方の試験で得られた体外試験データによると、オミクロン変異株に対するADG20の中和活性は300分の1未満に低下しいる。現在、追加の分析を実施中であり、特にオミクロン株や今後出現する可能性のある新しい変異株の疫学や影響に関する業界の理解が進むに伴い、新型コロナウイルス感染症の予防や治療にADG20が果たす役割を評価するために、規制当局や政府機関と協力していく予定である。

AdagioのCEOであるティルマン・ガーングロス博士 (Tillman Gerngross, Ph.D.) は次のように述べている。「ADG20によって認識されるエピトープは高度に保存されており、また、免疫劣性があることから、その他すべての既知の懸念される変異株に対して体外モデルで観察された活性と同様に、ADG20はオミクロン株に対する中和活性を維持すると予想していました。オミクロン株の受容体結合ドメインに存在する個々の変異は、このウイルスの元の株で見られたADG20の逃避に関連していませんでしたが、新しいデータでは、オミクロン株のスパイクタンパク質に存在する変異の組み合わせが、以前のデータでは示唆されていなかった、ADG20による中和の低下をもたらしたことが示されました。米国やその他の国でデルタ型が引き続き流行していること、SARS-CoV-2の変異株が進化していること、将来のコロナウイルスの可能性を考えると、多数の治療法やアプローチが必要になります。この空前のパンデミックに立ち向かうための抗体ソリューションの開発に取り組む専門家チームと、健全な財務状態を背景に、新型コロナウイルス感染症の予防および治療の両方の選択肢としてのADG20の最適な推進方法を評価するために、さらなる分析を行っています。」

ADG20は、新型コロナウイルス感染症の予防および治療のために、懸念される変異株を含むSARS-CoV-2に対して広域かつ強力な中和活性を有し、1回の注射で最長1年間にわたり効果を発揮できるように設計された、治験中のモノクローナル抗体 (mAb) 製品候補である。すでに公開されている体外試験では、ADG20は、アルファ株、ベータ株、デルタ株、ガンマ株を含む、以前の懸念される変異株に対する活性を保持していた。また、体外試験のデータは、ラムダ株、ミュー株、デルタプラス株を含む、循環しているSARS-CoV-2の多様な変異株に対して、ADG20の中和活性が維持されていることを示している。ADG20の安全性および有効性は確立されておらず、ADG20はいかなる国においても使用が許可または承認されていない。

Adagioでは現在、新型コロナウイルス感染症の予防と治療の両方を対象に、ADG20を世界各地での第2/3相臨床試験で評価している。オミクロン株に関する体外試験から得た知見に基づき、オミクロン株が優勢な変異株となっている南アフリカの臨床施設において、新型コロナウイルス感染症の第2/3相試験の患者募集を一時停止する予定である。Adagioは、ADG20プログラムの次段階について検討中である。

また、開発中の2つ目のmAbであるADG10についても体外解析が行われ、ウイルス自体および疑似ウイルスの中和アッセイにおいても、オミクロン株に対する中和活性はほとんどなかった。

Adagio Therapeuticsについて
Adagio (アダジオ) (Nasdaq: ADGI) は臨床用バイオ医薬品企業であり、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザを含めた、パンデミックの可能性がある感染症用に抗体ベースのソリューションの創薬、開発、販売を主な事業としている。同社の抗体ポートフォリオは、Adimabの業界をリードする抗体工学機能を使用して最適化されている。患者と臨床医のために、効能、広域、(長い半減期による) 持続性のある予防、製造しやすさ、手頃な価格を同時に実現している。AdagioのSARS-CoV-2抗体ポートフォリオには、ADG20をはじめとして、固有の結合エピトープを持つ、競合しない広域の中和性を持つ抗体が複数ある。Adagioは、第三者の下請メーカーと契約してADG20の製造能力を確保し、治験の完了と最初の上市をサポートし、世界各地の人々が広くアクセスできるよう図っている。詳しくは、www.adagiotx.comを閲覧されたい。

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