マイアミ発 , Sept. 07, 2022 (GLOBE NEWSWIRE) -- 金融機関やその他の関係者が、汚職の蔓延や地球規模の生物多様性の悪化に関連する大規模な国際組織犯罪に立ち向かうのを支援する取り組みの中で、ACAMSは、世界自然保護基金 (WWF) と協力し、無料のトレーニング認定資格、野生生物の違法取引の撲滅：包括的な概要 (Ending Illegal Wildlife Trade: A Comprehensive Overview)の新しい日本語の翻訳を提供した。ACAMSとWWFが2020年10月に最初に開始したソーシャルインパクトプログラムは、年間で推定230億ドルの不正収益を生む違法な野生生物取引 (IWT) に従事した犯罪組織の経済活動を特定し、調査する方法について、金融犯罪対策 (AFC) の専門家をトレーニングするものである。
IWTプログラムの参加者は、フロント企業、シェルカンパニー、オンラインマーケットプレイス、不動産、プリペイドカード、モバイルアプリ、その他の決済システムなどの悪用により、犯罪者が輸出入チェックやマネーロンダリング防止プログラムを逃れるために用いる複雑な方法について学習する。IWT関連のリスクや危険信号を特定するためのガイダンスを提供するこの認定資格は、特に金融機関、監督機関、法執行機関、非政府組織などでAFC業務に携わる専門家を教育・支援することを目的としている。
日本語訳は、各国政府、銀行、その他の機関に対し、IWTシンジケートに絡むマネーロンダリングの追跡・報告の取り組みを強化するという金融活動作業部会 (FATF) の要請に応えたものである。野生生物の不正取引は、汚職を助長し、環境の持続可能性を蝕み、世界の金融システムの健全性を弱める役割を果たしているにもかかわらず、各国がIWTグループの資金的側面を調査することはほとんどないと、FATFは2020年6月の報告書で指摘している。
ACAMSのCEOであるスコット・ライルス(Scott Liles) は、次のように述べている。「野生生物の違法取引は、本質的に国際的な問題であり、特にその犯罪が国境をはるかに越えて影響を及ぼすため、国際的な対策が必要です。このような理由から、ACAMSは、エキゾチックペット、象牙、亀の甲羅の取引に関連する金融活動、および日本の当局が近年強調しているその他のIWTの課題を特定しようとする日本のAFC専門家を誇りを持って支援します。
当協会のWWFとのパートナーシップにより、これが地球の未来にとって重要な戦いであり、AFCの専門家が基本的な役割を果たすことができる状況であることが明確になりました。環境犯罪の防止により力を入れたい政府や金融機関を支援することで、私たちは、汚職の低減、人獣共通感染症の蔓延の抑制、国際貿易と金融の保護、救命に貢献しているのです」
WWFジャパンの事務局長である東梅貞義は、次のように述べている。「野生生物の違法取引やその他の環境犯罪は、地球の持続可能性と社会の安全保障に壊滅的な影響を及ぼしています。 金融機関は、IWTによる資金の流れを早期に発見し、最終的に停止する上で重要な役割を担っています。この新しい戦略的アプローチでACAMS日本と提携し、日本の金融セクターにこのプログラムを利用するよう呼びかけていきます」
現在、英語、簡体字中国語、日本語で利用可能である野生生物の違法取引の撲滅：包括的な概要の認定資格は、ACAMSが2020年から開始した4つの無料ソーシャルインパクトプログラムのうちの1つであり、AFCの専門家によるIWT関連活動の特定を支援することを目的とした2つのプログラムの最初のものである。
認定資格の日本語訳は、こちらのACAMS学習管理システムからアクセスすることができる。
ACAMS®について
ACAMSは、金融犯罪対策 (AFC) の教育、ベストプラクティス、世界中のAFC専門家同士の交流のための機会を提供することに特化した最大の国際的な会員組織である。ACAMSは、180の国・地域に9万人以上の会員を擁し、マネーロンダリング／テロ資金供与対策、制裁措置に関する知識の共有、ソートリーダーシップ、リスク軽減サービス、ESGに関するイニシアチブ、官民対話のプラットフォームなどの提供を通して、金融犯罪の撲滅という使命に取り組んでいる。協会のCAMS認定資格は、AFCの専門家向けのゴールドスタンダード資格であり、CGSS認定資格は、制裁の専門家向けの最高級スペシャリスト資格である。ACAMSの60の支部は、トレーニングやネットワーキングのイニシアチブを通じて、協会の使命をさらに増強させている。詳しくは、acams.orgを閲覧されたい。
WWFについて
WWFは、1961年にスイスで設立された世界的な環境保護団体である。WWFは、人類が自然と共生する未来を築くために、現在100か国以上で、特に希少野生生物の保護、森林や海洋などの自然環境の保全、天然資源の持続可能な利用の促進、地球温暖化防止などの環境プロジェクトを推進している。日本支部は1971年に設立された (ウェブサイト：https://www.wwf.or.jp/)。
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