Artisan Partners International Value Team: セブン&アイの再編計画はACT買収提案を妨害するように策定されている


ミルウォーキー, Oct. 16, 2024 (GLOBE NEWSWIRE) -- Artisan Partners International Value Teamは本日、セブン&アイ・ホールディングス株式会社(以下「SIH」)の取締役会宛に書簡を送付し、アルマティアン・クーシュ・タルド社(以下「ACT」)が提示した1株あたり18.19ドルの増額買収提案(ACTの当初提案額より22%増)に速やかに回答するよう求めました。

この1週間でSIHは、4年以上前に株主が提案した再編計画を発表しました。書簡によると、SIHの企業編成計画の遅すぎる採用は、「誠実な買収提案を妨害し、追い払うことを目的とした」策定であると述べています。

書簡は、SIH取締役会に対して、「ACTに、デューデリジェンスを実施する許可を与え、貴社の株主にとって最大の買収価格を実現するよう遅滞なく価格交渉を開始するよう」求めています。「ACTが現在提示している価格は、この遅い時期に発表された再建計画を実施することによって達成される可能性のある価値よりも明らかに優れています。」

また、この書簡では、SIHの取締役会に対して透明性と説明責任を向上させるための措置を講じるよう求めています。書簡は、ACTの買収提案を検討する特別委員会の委員の氏名を公表するよう取締役会に要請しています。また、より中立性と客観性を高めるために、指名委員会から井阪隆一社長と丸山祥道常務執行役員の退任を求めています。

最後に、SIHのグローバルな競合他社における最高水準の標準的な慣行に従い、海外の役員および取締役の報酬慣行について、報酬委員会が全面的な開示を行うことを提案しています。

書簡の全文は次のとおりです:

        2024年10月15日

102-8452
東京都千代田区二番町8-8
セブン&アイ・ホールディングス株式会社

取締役会各位

470億ドルの長期バリュー投資プラットフォームであるアーティザン・インターナショナル・バリュー・ストラテジーを代理し、本書簡を送付いたします。当社は2019年7月より貴社の株主となり、現在株式会社セブン&アイ・ホールディングス発行済み株式の1%超を保有しております。当社は、日本のスチュワードシップ・コードの署名企業として、投資と対話を通じて企業の持続可能な成長を促進することにコミットしています。貴社が「世界に通用する小売企業グループ」に成長するという目標の実現と企業価値向上の一助となるよう、以下ご提案申し上げます。

先週、貴社はリストラ計画を発表しました。株主は4年以上にわたり企業編成計画を提案してまいりましたが、発表された計画はあまりにも小規模で遅きに失したものでした。貴社の経営陣がこの計画を採用したのは、経営陣が長年抵抗してきた企業編成の利点に突然気づいたからではなく、アリメント・クーシュ・タルド社(以下「ACT」)による貴社買収の買収提案を妨害するためであることは明らかです。

当社は、貴社が、ACTが提案する買収条件について積極的に関わることが貴社の企業価値向上に最善であると考えます。報道によると、ACTは現在、1株当たり18.19米ドルのオファーを提示しており、これは最初のオファーに22%のプレミアムを上乗せしたものです。貴社の株主にとって、善意の入札を妨害し、追い払うための戦術は有益ではないと考えます。

当社は、貴社取締役会がACTに、デューデリジェンスを実施する許可を与え、貴社の株主にとって最大の買収価格を実現するよう遅滞なく価格交渉を開始するよう強く求めます。ACTが現在提示している価格は、この遅い時期に発表された再建計画を実施することによって達成される可能性のある価値よりも明らかに優れています。

当社は、特別委員会を構成するメンバーのうち、委員長以外の身元が公表されていないことを指摘します。これは極めて異例なことであり、経営陣に有利なメンバーを恣意的に選任したのではないかという疑念を招きかねません。説明責任を維持するために、特別委員会のメンバーの身元を慣行に従い公表することを要求します。

説明責任を果たすため、指名委員会と報酬委員会に関連する2つの要求を加えて提出します。

まず、独立した指名プロセスを円滑にすすめるため、井阪隆一社長と丸山祥道常務執行役員は指名委員会から直ちに退任すべきです。また、指名委員会および報酬委員会には、業務執行取締役は誰も属さないものとします。この変更と同時に、取締役会が経営陣の後継者プランニングと、ワールドクラスのリテール・マネジャーを惹き寄せる採用活動を優先させることを期待します。

第二に、不十分な資本配分と平均を下回る営業成績に直面する中での、役員への特別な報酬支給について、情報開示義務規定の見直しを報酬委員会に要求します。当社は、2024年7月9日付の貴社取締役会宛書簡に、貴社の報酬プランに関する詳細な分析を記しました。貴社は、海外役員の報酬承認プロセス、業績評価指標と重み付け、関連業界ベンチマーク、経営陣の株式保有比率が異常に低いことの説明を開示すべきです。このような情報は、貴社の米国の競合他社の場合公開書類を通じて容易に入手可能であり、国際競争力のある組織の間では標準的な慣行とみなされています。

貴社 は慢性的に管理と説明責任が不十分であり続けた結果、評価額のディスカウントが続いている。その歴史の重要な岐路において、株主価値を最大化するために、公正で独立した透明性の高いプロセスを確保することを強くお勧めします。

敬具

                
N.デイビッド・サムラ                                   ベンジャミン・L・ヘリック                
ポートフォリオマネージャー                        アソシエイト・ポートフォリオ・マネージャー

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