ロンドン,, Dec. 11, 2024 (GLOBE NEWSWIRE) -- オルタナティブ投資に特化したデータ、ツール、インサイトを提供するプレキン (Preqin) は、「Preqinグローバルレポート2025年」を発表しました。最新グローバルレポートでは、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、プライベートデット、ヘッジファンド、不動産、インフラの6つのオルタナティブ資産それぞれに焦点を当てたレポート6冊をそろえています。
プレキンのグローバルレポートは、世界中のオルタナティブ投資動向に関する最も包括的で詳細な年次レビューです。各アセットクラスに関する資金調達、ファンドマネージャー、運用資産残高 (AUM)、ディール、パフォーマンスの最新動向や見通しだけでなく、2024年11月に実施した機関投資家調査(回答数255人) に基づき、投資家動向やセンチメントを掲載しています。
プレキンのレポートは、定性および定量分析を組み合わせ、オルタナティブ資産の重要なトレンドに関する深い見解や、 今後の機会、課題を乗り越えるための方法を得るためのヒントを提供します。
プレキンのSenior Vice President, Global Head of Research Insightsであるキャメロン・ジョイス (Cameron Joyce) は「マクロ経済環境は予想以上に回復力を示しており、金融市場全体で見られる金融ストレスの兆候は限られています。 政策金利の緩和が始まる中で、市場のセンチメントはプライベートキャピタルの見通しに対してますます楽観的になっています。 特に、2025年にはディール活動が活性化され、全体的な活動を後押しすることが予想されます」と述べています。
レポートハイライト:
プライベートエクイティ:2025年以降、投資家とファンドマネージャーの楽観的見方が強まる
2024年第3四半期までに、プライベートエクイティ(PE)は646本のファンドを通じて4,820億ドル(約72兆2,879億円)を調達しました。 プレキンのデータによると、保険会社やアセットマネージャーだけでなく、ファミリーオフィスやウェルスマネージャーを含む非機関投資家がPEファンドへの関心を高めており、このような非機関投資家からの関心の高まりがプライベートエクイティの資金調達を後押ししていることを示しています。
ベンチャーキャピタル:AUMの成長は2024年に鈍化する一方で、2025年にはエグジットへの期待が高まる
2024年第1四半期時点で、ベンチャーキャピタルのAUMは世界的にわずかに減少し、3.1兆ドル(約464兆9,139億円)となりました 。 アジア太平洋(APAC)地域が1.6兆ドル(約239兆9,520億円)を占め、次いで北米が1.1兆ドル(約164兆9,670億円)、ヨーロッパが0.2兆ドル(約29兆9,940億円)となりました*。 2024年第3四半期には、ベンチャーキャピタルのエグジットは合計852件、総額1,120億ドル(約16兆8,764億円)となり、2023年の1,969件、総額2,700億ドル(約40兆4,919億円)からの減少傾向が続きました。
プライベートデット:投資家は守りの姿勢にシフト
プライベートデットの資金調達は2024年第1四半期に低調となった後、大幅に回復したもの、第1四半期の低調を取り戻すには至りませんでした。 この困難な資金調達環境の中で、投資家はプライベートデットに対し、より守りの姿勢をとるようになりました。また、手数料に関するファンドマネージャーと投資家の間での力関係にも変化がありました。
ヘッジファンド:2024年に世界で10%のリターンを記録、分散投資の有用性を証明
プレキンのオール・ヘッジ・ファンド・インデックス(All Hedge Fund Index)は、2024年第3四半期までに10%のリターンを記録し、年平均成長率(CAGR)では14%に達しました。 2024年第3四半期におけるヘッジファンドへの資金流入額は255億ドル(約3兆8,242億円)となり、年初9ヵ月間(第1~3四半期)での純流入額は192億ドル(約2兆8,794億円)になりました。 しかし、過去10年の大部分で純流出が続いていることを考えると、2024年第3四半期の資金流入額は例外と見なされるべきでしょう。
不動産:2024年に世界のディール市場が回復の初期兆候を示す
2024年の第1~3四半期の不動産ディール総額は、北米、欧州、APAC地域のすべてで、2023年同期と比較して回復を示しました。 一方で、資金調達はやや減速し、2024年の第1~3四半期の資金調達総額は前年同期の61%にあたる960億ドル(約14兆3,975億円)にとどまりました。
インフラ:AUMに占めるドライパウダー(待機資金)の割合は過去最低の24%に低下
2024年のインフラ資金調達とディール活動は低調に推移し、ドライパウダーの水準を圧迫しています。インフラAUMに占めるドライパウダーの割合は過去最低を更新しました。 AUMは2024年第1四半期に3%(385億ドル、約5兆7,738億円)減少し、24%となりました。**これは2020年末の35%と比較すると大幅な減少となります。
記者への注記:
* プレキンは2024年9月にAUMの算出方法をアップデートしました。 これにより、AUMには人民元建てのファンドが含まれるようになりました。アップデート前は、2016年においてAUMが最大の地域は北米でしたが、現在はAPAC地域となっています。詳細にご関心のある方は、お問い合わせください。
** 最新のデータに基づいた数値です。 プレキンのAUM分析では、可能な限り完全なデータセットを用いて数値を算出するため、6ヵ月のタイムラグがあります。
より詳細な情報をご希望の方、またはレポート執筆者へのインタビュー等をご希望の方は、 ミミ・セレステ・テイラー(Mimi Celeste Taylor)mimiceleste.taylor@preqin.comまでご連絡ください。
Preqinグローバルレポート2025年は、プレキン・インサイト・プラス(Preqin Insights+)の購読者のみにアクセスが可能なコンテンツです。
また、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、プライベートデット、ヘッジファンド、不動産、インフラのそれぞれに特化した6冊のレポートを用意している「Preqinグローバルレポート2025年」のフルレポートをご希望の方も、お気軽にご連絡ください。
プレキンについて
プレキンは“Home of Alternatives”をコンセプトに、オルタナティブ投資業界で最も包括的なデータ・分析・インサイトを提供し、重要な情報と最先端の分析ソリューションによって、投資ライフサイクル全体を通じて投資家やファンドマネージャーをサポートしています。 プレキンは20年にわたり、プライベート市場のデータを収集し、全世界で20万人以上の専門家に資金調達やディール、パフォーマンス等の情報を提供しています。 詳細についてはwww.preqin.comをご覧ください。