オランダのトゥウェンテのテクノロジー・ベースにおいて研究開発施設を新設

新規エネルギーに数百万ユーロを投資: リチウム・ワークスは、貯蔵、輸送、スマートソフトウェアに注目


ヘンゲロー (オランダ) 発, Sept. 05, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- エネルギーマネジメント会社であるリチウム・ワークス (Lithium Werks B.V.www.lithiumwerks.com) は、オランダにあるトゥウェンテ (Twente) 空港に大規模なクリーンエネルギー研究開発 (R&D) 施設を建設することを発表した。リチウム・ワークスの取締役会会長であり、発案者であるケース・クーレン (Kees Koolen) は次のように述べている。「化石燃料から再生可能エネルギーへの真の移行を実現するためには、適時に適所でエネルギーを利用できるようにする必要があります。今後5年間に、同施設でクリーンエネルギーテクノロジーを開発するために、2,000人の職員を採用します。」

リチウム・ワークスでは、50カ国の1,000社以上の顧客に2億個のバッテリーセルを供給しており、現在はリン酸鉄リチウム (「LFP」) バッテリーを生産している。リチウム・ワークスでは、次世代のバッテリー開発に向けて、新素材、人工知能、コントロールエレクトロニクスの分野における研究のパイオニア的存在であるトゥウェンテ大学 (University of Twente) と協力している。東オランダ開発機構であるウーストNL (Oost NL) はリチウム・ワークスに投資し、エンスヘーデ (Enschede) 自治体およびオーファーアイセル (Overijssel) 州と共に、研究開発施設に関する同社のビジョンをサポートしている。

クーレン取締役会会長は次のように述べている。「風や太陽などの再生可能エネルギー源は、需要が少ない時に最大の発電量を出力する傾向があります。供給と需要がマッチしていないことから、従来の石炭やガスを使用する火力発電所が依然として必要とされています。スマートなエネルギー貯蔵と輸送のソリューションを活用することで、適時に適所でエネルギーを利用できるようになります。そのためには、もっとたくさんのバッテリーを生産して十分なバッテリーキャパシティを確保することと人工知能のソフトウェアの両方が必要です。」

テクノロジー・ベースの研究開発施設

リチウム・ワークスでは、テクノロジー・ベース (Technology Base) でモバイルバッテリーのエコシステムを開発するための42エーカー (約17ヘクタール) にのぼる研究開発施設を建設する。研究開発施設の開発には、様々な組織が1億ユーロ (約129億円) 以上を投資している。本プロジェクトに最初に投資したのは、オランダ東部の経済を持続可能に強化するという要望を自治体から受けたウーストNL開発機構であった。同施設は段階的に構築される。テクノロジー・ベースの最初の建物は2019年末までに完成予定であり、クリーンエネルギー分野の新技術を研究するために、当初約300人を雇用する。リチウム・ワークスでは、5年以内に同施設でのR&D活動のために2,000人を雇用する予定である。

モバイルバッテリー

電気自動車に対する需要の高まりは、バッテリーに対する需要の高まりの主な要因である。リチウム・ワークスでは、自動運転型電気自動車がサービス型モビリティ (MaaS) を提供し、マイカーの所有が不要になる将来に向けた準備の一環として、人工知能テクノロジーを駆使している。さらに、自動運転型電気自動車は、自動車から配電網、または自動車から家庭に電力を供給するモバイルバッテリーとしても役立つ。

技術知識

50カ国の1,000社を超える顧客に2億個のバッテリーセルを供給してきたリチウム・ワークスは、オランダのヘンゲローにあるスーパーBリチウム・パワー (Super B Lithium Power B.V.) と合併した。以前には、バレンス・テクノロジー (Valence Technology Inc.) およびA123システムズ (A123 Systems LLC) の工業部門を買収している。同社は、リン酸鉄リチウムバッテリー (「LFPバッテリー」とも呼ばれる) を生産している。リチウム・ワークスは、次世代の貯蔵手法を開発するために、オランダのトゥウェンテ大学と協力している。同大学は、MESA+ナノラボ (MESA+ NanoLab) などの先端材料研究施設を運営しており、コントロールエレクトロニクスや人工知能について熟知している。トゥウェンテ大学の学長ビクトル・ファン・デル・チース (Victor van der Chijs) は次のように述べている。「この知識を集約させることで、エネルギーの移行において共同で大きな役割を果たし、持続可能な開発の目標に大きく寄与できます。」

ケース・クーレン
リチウム・ワークスの取締役会会長であるケース・クーレン (Kees Koolen) は、オランダ北ブラバント州のベルゲアイクで1965年8月19日に生まれた。クーレンは2008年から2011年にオンライントラベル予約サービスBooking.comのCEOを務め、その後2014年まで監督委員会の会長を務めた。その後当時従業員がまだ10人のみであったライドシェア会社ウーバー (Uber) に入社し、米国外での国際事業を築き上げ、ウーバー・インターナショナル (Uber International) の本部をアムステルダムに設立した。

リチウム・ワークスについて
リチウム・ワークス (Lithium Werks) は、リチウムイオン電池専門で急成長中のグローバル企業であり、オランダおよび中国に生産拠点を持ち、米国、オランダ、北アイルランド、英国、ノルウェーにオフィスを構えている。リチウム・ワークスは工業、輸送、海洋、再生可能エネルギーなどの市場に、セルやモジュール、エネルギー管理システムを提供している。


            

Contact Data