セラピーライン、イスラム教徒向けに文化を考慮したオンラインセラピーを本日より米国で開始


デトロイト発, July 24, 2019 (GLOBE NEWSWIRE) -- セラピーライン (TherapyLine) は本日、米国市場でのサービスを開始し、現在米国に居住する340万超のイスラム教徒を対象に専門家によるセラピーをオンラインで提供する。セラピーラインは、数ヵ月前にカナダで開始されたオンラインプラットフォームで、専門の免許を持つイスラム教徒のカウンセラーがメッセージセラピーを直接、匿名で無制限に提供する。利用者は、同社のウェブサイトにアクセスしてサインインし、セラピストを選択する。その後月額179ドル (約19,300円) の料金を支払い、イスラム教徒のカウンセラーから、うつ病、不安、依存症、結婚相談などに対するセラピーを、1ヵ月を通してセラピーラインのウェブサイト (www.therapyline.org) を介してテキストの形で受け取る。

米国は、カナダ以外でセラピーラインが参入した最初の市場で、同社では急速な展開を計画している。設立者で元フォーチュン500企業の財務アナリストのファイサル・カーン (Faisal Khan) は次のように述べている。「当社にとって米国は非常に重要な市場です。イスラム教徒の大部分は大都市圏に住んでいますが、イスラム教徒がほとんどおらず、イスラム教徒のカウンセラーに会う機会がほとんどない、またはまったくない遠隔の地域に住むイスラム教徒も数多くいます」

うつ病は、過去わずか10年の間にイスラム教徒の社会で増加しており、これは2016年の米国選挙と世界中で高まる外国人嫌悪により悪化している。2016年には、イスラム教徒の60%が米国において他の宗教に比べ、より宗教が原因の何らかの差別を報告しており、バシットおよびハミッド (Basit and Hamid) によるデータでは、イスラム教徒の43%が何らかのメンタルサポートを必要とする適応障害に苦しんでいることを示している。北米全体でイスラム教徒のボランティアが対応するホットラインは、年間数千本もの電話を受け付けているが、イスラム教徒向けにメンタルヘルスのカウンセリングを提供するにはかかってくる電話数が多すぎることが多々あり、これはいかに多くのイスラム教徒が支援を求めているかを示している。

支援を必要とする人は数多くいるが、カウンセラーに会うことを恥ずべきことと考えることから、イスラム教徒は実際にメンタルヘルプを求めに行くことに消極的である。「イスラム教徒のメンタルヘルスは、イスラム教徒の社会でほとんど対処されておらず、タブーとさえ考えられています。しかしこれは非常に重要なことです。イスラム教徒だけが理解できる独特の状況、宗教的信条、文化的信条を受け入れられる免許を持つセラピストとつながりを持つことは、匿名であることに加えて、このサービスにおける非常に重要な特徴であり、これまでに支援を求めたことがなかった多くのイスラム教徒に対してセラピーを開始できます」とカーンは述べている。

セラピーラインが最初に参入する州はミシガン州で、その後、ニューヨーク州、イリノイ州、ミネソタ州に拡大することを計画している。

Faisalkhan@therapyline.org
734 407 9626
www.therapyline.org