• 持続可能な航空燃料のパイオニアでグローバルリーダーのSkyNRGと新たなパートナーシップを締結
• 同社の現行のサステナビリティ計画は成功裡に進捗しており、会員の80%が参加して、二酸化炭素排出量を削減
• 技術主導による最適化により、2020年1月以来、燃料消費量を1フライトあたり平均8%削減
ロンドン発 , Oct. 01, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- 世界初にして唯一のグローバルなビジネス航空会社であるビスタジェット (VistaJet) は本日、2020年1月に開始した持続可能な航空事業 (Sustainability in Aviation) 宣言の進捗を発表した。これによると、二酸化炭素排出量を急速かつ有意義に削減しており、さらに高いレベルの持続可能性を目指して、あらゆるルートを検討している。さらに同社は、持続可能な航空燃料 (SAF) のパイオニアでグローバルリーダーのSkyNRGと、市場をリードするパートナーシップを発表した。
SAF業界は、創設当初から前進を遂げているが、財政的、技術的、規制上の理由から、ジェット機の持続可能な燃料利用はまだ限定的である。空の旅は、世界各地のハブ空港と発着便数が最多の20の空港が中心であり、航空機全利用客の約1/5がこれらの空港を利用しているため、航空会社*が新しいエネルギー源に容易にアクセスして、完全に採用できるよう図る必要がある。しかしながら、SAFの登場から10年経っても、世界でわずか数か所のハブ空港でしか、持続可能なバイオジェット燃料を利用できず、その利用率は航空燃料の総消費量の0.1%にも満たない。
持続可能性をさらに進める重要な一歩として、ビスタジェットはSkyNRGと新たなパートナーシップを締結し、世界各地のビスタジェット顧客がすべて持続可能な航空燃料にアクセスできるようにする。これにより、航空機による二酸化炭素排出量が大幅に削減され、世界各地で安定した需要と利用可能性が促進される。SkyNRGとのパートナーシップを通じて、各フライトの二酸化炭素排出量削減に最も持続可能で、コスト効果が高く、拡張可能なソリューションがビスタジェットの顧客に提供される一方、業界全体でもSAFの採用が促進される。
持続可能な航空事業プログラムの主なコンポーネントとして、ビスタジェットは温室効果ガス排出量監査をサウスポール (South Pole) と協力して実施した。サウスポールは受賞歴のあるプロジェクト開発者で、気候変動対策ソリューションのグローバルプロバイダーである。環境ウィークNYC (Climate Week NYC) に合わせて、ビスタジェットは持続可能目標の8つの柱について初めて進捗を報告した。その主な所見は以下のとおり。
- ビスタジェットのカーボンオフセットプログラム — 持続可能な航空事業宣言を発表して以来、ビスタジェット会員の80%が燃料使用に関連する排出量を世界各地の認定炭素クレジットへの投資で相殺することを選択している。この有意義なステップを受けて、ビスタジェットはサウスポールと協力して、すでに約10万トンのCO2 (tCO2)** を顧客に代わって相殺している。これは、年間21,600台を超える自家用車の走行、または127億個のスマートフォン充電に相当する。***さらに、EU ETSを通じて、欧州諸国間のフライトすべての排出量は、2021年4月までに相殺される見込みである。2020年1月から8月までの相殺量は21,500トン (tCO2) であった。
- 持続可能な航空燃料 — ビスタジェットブランドの主な排出源は航空燃料で、総GHG排出量の89%を占める。この排出量は、生産、加工、配送、航空燃料の燃焼によるものである。二酸化炭素排出量を相殺して、間接的に削減する一方、炭素強度の低い燃料を使用すると、この業界の排出量は直接的かつ大幅に削減される。より洗練された方法として、SAFを使用すると、従来のジェット燃料に比べて、最大85%も二酸化炭素排出量を削減できる。ビスタジェットの革新的な新計画では、ワールドエネルギー (World Energy) の製油所からSkyNRGが調達、供給して、世界各地のお客様にSAF利用を確保し、極めて重要なエネルギーソリューションの採用促進をサポートする。
- 最も高度な技術を採用した航空機 — ビスタジェットのシェアードフリートモデルは、航空機の生産数を減らして、既存のジェット機の稼働率向上につながる。ビスタジェットのグローバル基盤もフライトの再配置削減につながる。さらに、同社が保有する新型機には最新技術が採用されているため、優れた効率で飛行し、旧型の航空機に比べて燃料燃焼に優れる。同社が新たに保有するGlobal 7500は、現在技術的に最も高度な航空機である。この航空機は、環境を意識した設計を採用している。新型のGE Passportエンジンは騒音が少なく、機能単位あたりの燃料消費量は約2.5リットルであり、一部の長距離飛行ではさらに少ない。高速の遷音速翼は抗力を低減するため、燃料消費と排出量をさらに削減できる。
- 燃料消費削減技術 — ビスタジェットは、フライトの最適化とグローバルなフリート管理を自動化する包括的なプログラムを立ち上げた。AIと機械学習技術に投資することにより、回送運航を最低限まで減らして燃料消費量を削減すべく、ルート予測アルゴリズムの開発に取り組んでいる。現在までに、FLIGHTKEYS 5Dフライト管理システムを使って、同社はルート、レベル、速度を最適化して、燃料消費量をフライトあたり8%削減した。システムオートメーションの高度化に伴い、ビスタジェットの運行管理者はフライトの再計画効率を改善したほか、混雑した空域の3D最適化により、発着枠問題や遅延の可能性を最低限に抑制した。
- 燃料効率に優れた予約システム — 1週間以上前に予約を受けることにより、さらにフリート管理を改善して、不要な燃料燃焼を削減できる。ビスタジェット会員は、早期予約プログラムを通じて料金割引を受けることができ、オプションとして新たな契約を利用できる。出発空港を柔軟に選択できる顧客ならば、2019年にロンドン周辺の空港移動を20%削減して、すでに数トンものCO2削減に貢献している。
- 持続可能性リーダーとの提携 — ビスタジェットは可能な限りカーボンニュートラルを達成している企業と提携しているほか、調達パートナーすべてを対象に、新しい要件を導入している。その一例が、全事業部門がサードパーティに課しているサステナビリティ認証である。さらに、100を超える機内食/備品ベンダーは、より持続可能な製品の導入を契約した。
- 持続可能な機内製品 — ビスタジェットは、機内から使い捨て製品を90%以上排除し、持続可能な代替品に入れ替えた。その一例として、1年間で完全に生分解されるスターチを使用した包装製品、プラスチック製の歯ブラシを竹製に交換、環境影響の低い洗剤や清掃製品を調達し、化粧用品パッケージをガラス製に切り替えた。さらに、長年利用できる陶磁器とクリスタル製容器で食事を提供している。
- 地上での再生可能電源への移行 — 広範囲に及ぶ会社監査により、ビスタジェットは世界各地の事業と事業所の二酸化炭素排出量を特定し、GHG削減機会と優先順位を定義した。電力消費量は、ビスタジェット事業所の全排出量の24%を占める。この排出量レベルを削減するため、ビスタジェットは再生可能なエネルギー源から供給された電力を最大規模の事業所2か所で採用しており、他の事業所でもソリューションを評価している。さらに、自転車通勤や場所にとらわれない働き方などの制度を展開し、従業員による排出量削減を進めている。
同業界の次のステップ: ビスタジェットの行動喚起
プライベート航空は、人為的CO2排出量合計の約0.04%****と、世界的な炭素排出にはごくわずかしか寄与していない。今年はCOVID-19パンデミックの影響で乗客数は減少しているが、移動に対する需要は高まっている。
航空業界では、規制当局と複数の最前線で話し合いを開始している一方、航空業界のリーダーには、手をこまねいているだけではなく、ゼロカーボンへの移行を目指して、利用可能な堅牢なソリューションに投資して、業界を先導することが求められている。ビスタジェットは、環境フットプリントの削減に真摯に取り組んでおり、革新を通じて良い方向へと変化を促している。ビスタジェット創業者で会長のトーマス・フローア (Thomas Flohr) は次のように述べている。「ビスタジェットは、航空業界の改善に使命として取り組んでいます。現在では、こうした取り組みを通じて事業運営を変革し、その結果お客様だけではなく、世界各地のコミュニティに恩恵をもたらすことにつながります。この精神で、各プライベート航空パートナーと同業者が同じ目標に向けて取り組み、協力して、変革をより短期間で実現することを希望しています。この断片化した業界では、これが地球が長期的に健全性を維持するよう全面的に責任を果たす唯一の方法だからです。市場の対策を着実に実行し、既存の基盤を改善するほか、運営手順を改善し、革新的な技術を新たに開発することが不可欠です。私たちは未来に前向きで、協力を通じて航空事業に長期的な価値をもたらすよう変革できると確信しています。」
連絡先
ジェニファー・ファークワー (Jennifer Farquhar) | ビスタジェット | press@vistajet.com
編集者注
ビスタジェットの持続可能性に関する約束、および有意義に短期間で二酸化炭素排出量を削減する優先事項の詳細、ならびにSustainability in Aviationホワイトペーパーのダウンロードは、vistajet.com/sustainabilityを閲覧されたい。
* https://www.weforum.org/agenda/2019/08/carbon-neutral-flying/
** 2020年1月1日~2020年6月30日
*** https://www.epa.gov/energy/greenhouse-gas-equivalencies-calculator
**** 世界的な航空業界では、人為的なCO2排出量合計の約2%を排出している。プライベート航空は、世界的な航空業界の二酸化炭素排出量の2%を占めている。これは、総排出量の0.04%に相当する。
ビスタジェットについて
ビスタジェット (VistaJet) は世界初かつ唯一のグローバルなビジネス航空会社である。銀色の機体に赤線を配したビジネスジェット70機以上を保有している同社は、法人顧客、各国政府顧客、個人顧客を世界187か国間で輸送し、世界の96%の地域を網羅している。2004年創業の同社は、保有する全機材にアクセス可能でありながら、顧客が航空機所有に伴う責任や資産リスクを負うことなく、利用時間に対してのみ料金を支払うという画期的なビジネスモデルを開拓した。ビスタジェットの代表的メンバーシップである「プログラム」 (Program) では、中距離および長距離ジェット機のフライト時間を購入すれば、いつでもどこでもフライトを利用することができる。
ビスタジェットは、ビスタ・グローバル・ホールディング (Vista Global Holding) の傘下にある。同ホールディングは、世界初のプライベート航空業界エコシステムであり、独自の企業ポートフォリオによりアセットライトソリューションを提供し、ビジネス航空のすべての主要な側面を網羅している。ビスタジェットの詳細とニュースについては、vistajet.comを閲覧されたい。
VistaJet Limitedはヨーロッパの航空会社であり、マルタ航空運送事業許可番号MT-17の下で機体記号9Hの航空機を運用し、会社番号C 55231の下、マルタで法人化されている。ビスタジェットおよびその子会社は米国管轄下の航空会社ではない。ビスタジェット所有で、米国で登録されている航空機はすべて、正式ライセンスを認可された米国の航空会社 (XOJET Aviation LLCなど) によって運用されている。
この発表に関する写真はこちらで入手可能: https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/54939574-b614-46db-89c2-c7e033d7c6a5