第4世代のaiWare™は革新的な波面処理アルゴリズムと改良版メモリアーキテクチャを利用した車載用NPUハードウェアIPで、1コアあたり最大64TOPSを実現。PPA*を大幅に改善し、安全性はISO26262に準拠しています。
ブダペスト、ハンガリー, May 27, 2021 (GLOBE NEWSWIRE) -- 拡張性のあるモジュール式自動運転技術を提供する世界有数企業AImotiveが、本日、受賞歴のあるNPUハードウェアIP「aiWare」の最新版を発表。aiWare4は、オンチップ・メモリー・アーキテクチャーを大幅に改良し、革新的な新しい波面処理アルゴリズムとISO26262に準拠して強化された安全機能を特徴としています。難易度の高いシングルチップ・エッジ・アプリケーションから最高性能の中央処理プラットフォームまで、自動車用AIのための根本的で拡張可能なソリューションを提供します。aiWare4では、TOPS/mm2、有効TOPS/W、高効率CNNトポロジー範囲などの多くの主要な基準が一層改良されました。
aiWare4で改良された性能には以下があります。
- 拡張可能性:1コアあたり最大64TOP(aiWare3の32TOPから増大)、マルチコアクラスターあたり最大256TOPで、オンチップメモリー、ハードウェアの安全メカニズム、外部/共有メモリーサポートの設定が可能です。
- 安全性:SEooC(Safety Element out of Context)および状況に応じた場合の安全性要素アプリケーションに対してISO26262 ASIL B以上の適合性を確保するため、標準ハードウェアの性能および関連文書が強化されました。
- PPA(注釈1):5nm以下の処理ノードを利用し、一般的なCNNで8~10の有効TOPS/W(理論上のピークは最大30TOPS/W)、より広範なCNNトポロジーで最大98%の効率、そしてより柔軟なパワードメインで、再起動することなくリアルタイムでの状況変化に対応可能なダイナミック・パワー・マネージメントを実現しました。
- 処理:I革新的な波面RAM(WFRAM)は、aiWareの最新の波面処理と交互配置されたマルチタスクのスケジューリング・アルゴリズムを採用することで、重要な外部メモリ資源へのアクセスを必要とするCNNに対して、aiWare3よりも多くの並列実行、より優れたマルチタスク能力、およびメモリ帯域幅の大幅な削減を可能にしています。
aiWare4でも引き続き業界トップクラスのNPU効率(注釈2)を実現し、より少ないシリコンで優れた性能を発揮します。aiWare4はこうした最新の改良により、シングルチップのエッジAIや、より最適化されたASICやSoCアプリケーションのため、オンチップSRAMのみを使用して幅広いCNN作業負荷を達成できます。
「aiWare4は、シリコンメーカーや自動車メーカーのパートナーとの協力で得られた豊富な経験と、aiDrive™チームによる、自動車アプリケーション用CNNの最新の考え方を促す最新のトレンドや技術に関する洞察に基づいて構築されています」と、AImotive社のSVPハードウェアエンジニアリング担当者Marton Fehe氏は述べています。「我々は、業界で最も効率的な車載推論のためのNPUを提供しており、今回、aiWareの機能拡張により、最も要求の厳しい自動車の動作環境下での、新たなレベルの安全性、柔軟性、低消費電力動作、および性能を達成できたことを誇りに思っています。」
aiWare4に関する詳細:https://aimotive.com/aiware4
AImotiveは、主要顧客に向けて2021年第3四半期からaiWare4 RTLを出荷します。
注釈
注釈1:PPA: 電力、性能、面積
注釈2:Nextchip社のApache5 SoCによる測定で最大98%の効率を示した最新のaiWare3ベンチマークをダウンロードする。NPU効率は、CNN作業負荷の理論上のGMACSを実行するために使用可能なTOPSの割合を示す。追加のベンチマークはここから依頼してください
AImotiveについて:
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Bence Boda
AImotiveコミュニケーション担当代表
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