アイセオトープ (Iceotope)、Metaとの共同研究により、高密度ストレージドライブの精密液浸液体冷却の効率を明らかに


  • 高密度データストレージ用の精密液浸冷却をテストする最初の既知の研究で、効率が実証
  • ほとんど無音の動作により、空冷式ソリューションに関連する音響振動の問題を軽減可能
  • 密封されたヘリウム充填HDDの導入により、ストレージラックでのより効果的な精密液浸液体冷却への扉が開かれる

イギリス、シェフィールド発, Dec. 02, 2022 (GLOBE NEWSWIRE) -- 精密液浸冷却の世界的リーダーであるアイセオトープ (Iceotope) は、Metaとの研究により、ハイパースケールデータセンターサービスプロバイダーによる導入および利用が増えている高密度ストレージディスクの冷却要件を満たす、シャーシ レベルの液体冷却技術の実用性、効率性、有効性を確認したと発表した。

最近発表されたMetaの研究では、データセンターオペレーターの故障率とコストの低下を直接導く、JBOD全体における熱管理の改善、振動の低減、温度の均一化の利点が示唆されている。シャーシドロワー内のラックフォームファクタで提供されるハードドライブシステムは、精密液浸冷却技術に最適である。

アイセオトープのイノベーション担当ディレクターであるニール・エドモンド (Neil Edmunds) は、以下のように述べている。「データストレージの需要は高まる一方なので、機器を効率的に冷却するために巨大データセンタープロバイダーが必要とするソリューションも増え続けるでしょう。この研究により、高密度ストレージの液体冷却が、より低い、より安定した温度でドライブを正常に冷却し、ドライブの故障を減らし、TCOを削減し、ESGコンプライアンスを改善することが実証されました。」

高密度ストレージの急増
モノのインターネット、動画、人工知能などから絶え間なく発生するデータストリームにより、2025年までに毎日、1人あたり最大463エクサバイトのデータが生成されると予想されている。データへのアクセスとインタラクションの方法は常に変化しており、そのデータの処理と保存に大きな影響を与えている。わずか数年で、グローバルデータストレージは200ゼタバイトを超え、その半分がクラウドに保存されると予測されている。

これは、ハイパースケールデータセンターのストレージインフラストラクチャに特有の課題である。シーゲート (Seagate) によると、クラウドデータセンターは、そのエクサバイト単位のデータの90%を格納するために大容量ハードディスクドライブ (HDD) を選択しているという。通常、3.5インチのフォームファクタのHDDは、データセンターオペレータに費用対効果の高いストレージを大規模に提供し続けている実証済みのテクノロジーである。現在の最上位のHDDの提供容量は20 TBであるが、これは10年後には120 TBを超えると予想されている。

データストレージが増加することで、スピニングディスクやアクチュエータも増加し、モーターは高速化し、それらすべてにより、使用される電力も増える。ディスクの電力が増えると、ディスクが生成する熱量も増加する。ここ10年ほどでハードドライブ筐体にヘリウムを導入したことで、抵抗を減らしてディスクのパフォーマンスを向上させただけでなく、ユニットが密閉されたことで、HDDレベルで液体冷却ソリューションを使用する実用性が開かれた。

高密度ストレージの液体冷却に関するMetaの調査
この調査では、単相液浸冷却を利用するように再設計された、空冷の高密度ストレージシステムを紹介している。標準的な商用ストレージシステムは、72台のハードドライブ、2つのシングルソケットノード、2つのSASエキスパンダーカード、NIC、4OUフォームファクタの配電盤で構成されている。ハードドライブは密閉され、ヘリウムが充填されている。

テストされた液体冷却システムは、アイセオトープ精密液浸液体冷却システムであり、液体から液体への熱交換器とポンプに接続された専用の誘電体ループを追加して、空冷バージョンを改造したものである。Metaは、ハードドライブ全体の温度変化と、空冷システムと水冷システムの冷却ポンプの電力を測定した。

結果は決定的
この研究では、精密液浸冷却がHDDラックのより効率的な冷却手段であることが実証され、次の結果が得られた。

  • 精密液浸液体冷却を使用すると、JBOD内の場所に関係なく、72個のHDDすべての温度差はわずか3°Cであった。
  • 液体冷却は、ラックの水の入口温度が40°Cまで上昇しても、HDDシステムが安定して動作できることを実証した。
  • システムレベルの冷却電力は、総消費電力の5%未満であった。
  • 液体冷却の動作はほぼ無音であるため、空冷ソリューションで頻繁に発生するドライブの音響振動の問題を軽減する。

精密液浸が、空冷高密度ディスクアレイの優れた代替手段であることはわかっているが、コールドプレート、タンク浸漬、または二相浸漬などの他の形式の液体冷却では、HDD密度、保守のためのユーザーアクセス、ドライブを同程度にホットスワップする機能などの運用上の利点が維持されない。

この研究のコピーをダウンロードするには、https://www.iceotope.com/company/news-events/iceotope-study-with-meta-reveals-efficiency-of-precision-immersion-liquid-cooling-for-high-density-storage-drives/にアクセスされたい。

アイセオトープについて
アイセオトープのシャーシレベルの精密液浸技術は、極限のエッジからハイパースケールクラウドまで、あらゆる場所のITスタック全体を冷却、保護、監視するシンプルな統合プラットフォームを提供する。

情報技術装置のkWあたり最大96%の水削減、最大40%の電力削減、最大40%の二酸化炭素排出削減を実現するアイセオトープの精密液浸冷却ソリューションは、データセンターの設計、構築、運用において革新的なものである。

詳細はwww.iceotope.comを参照のこと。

この発表に付随する写真は https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/6486f5eb-174b-4e32-9a1f-9164cba2fb53で入手可能。

 
Meta Precision Immersion Cooled HDD

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