AIMイムノテック (AIM ImmunoTech)、アストラゼネカ (AstraZeneca) およびエラスムスメディカルセンター (Erasmus Medical Center) と、膵臓がんに関する臨床研究契約を締結

この研究協力により、AIMのアンプリジェン (Ampligen® (リンタトリモド)) とアストラゼネカのImfinzi(イミフィンジ) (デュルバルマブ) の併用による膵臓がん治療の可能性を評価


フロリダ州オカラ発, Jan. 17, 2023 (GLOBE NEWSWIRE) -- 複数のタイプのがんや免疫障害、ウイルス性疾患 (SARS-CoV-2ウイルスが原因で発症する新型コロナウイルス感染症を含む) の治療法の研究開発に注力する免疫製薬会社であるAIMイムノテック (AIM ImmunoTech Inc: AIM) (以下、「AIM」または「同社」)は本日、エラスムスメディカルセンター (以下、「エラスムスMC」) およびアストラゼネカと、外部からの後援を得た共同臨床研究契約を締結したことを発表した。

本契約に基づき、エラスムスMCは、治験担当医師主導型の臨床研究「転移性膵管腺癌患者における抗PD-L1免疫チェックポイント阻害剤デュルバルマブとTLR-3アゴニスト リンタトリモドの併用による治療効果:DURIPANC試験 (Combining anti-PD-L1 immune checkpoint inhibitor durvalumab with TLR-3 agonist rintatolimod in patients with metastatic pancreatic ductal adenocarcinoma for therapy effect. DURIPANC Study) 」において、アストラゼネカおよびAIMイムノテックから提供された両治験薬を使用する予定である。

AIMの最高経営責任者であるトマス・K・イクエルス (Thomas K. Equels, MS JD) は次のように述べている。「弊社は、これまでに実証された有望なデータをもとに、チェックポイント阻害剤との相乗的併用療法としてのアンプリジェンスの開発に鋭意取り組んでまいりました。これまでに実施されたヒト臨床試験において、アンプリジェンはPD-1チェックポイント阻害剤との相乗効果が期待できることが示されています。アストラゼネカとそのPDL-1治療薬であるデュルバルマブと共同で臨床開発を進め、大きなアンメットニーズが残っている膵臓がん治療において、アンプリジェンの潜在能力をさらに引き出すことができることを嬉しく思います。」

また、エラスムスMCの膵胆道外科医であるカスパー・H・J・ファン・エイック教授 (Prof. Casper H.J. van Eijck, MD, PhD) は次のように述べている。「膵臓がん患者さんの悪性腫瘍におけるPD-L1発現レベルは、予後不良と相関しています。PD1/PDL1を標的とする免疫チェックポイント阻害剤は、他の固形がんでは有望な効果を示していますが、膵臓の管がんでは効果が限られています。これは、免疫系ががんと闘うために必要なCD8+ T細胞の成熟が限定的であることが一因であると考えられます。これまでのデータから、アンプリジェンは樹状細胞を活性化し、TLR3の活性化を通じて免疫系を本質的に活性化させ、デュルバルマブはPD-L1と結合して腫瘍微小環境における腫瘍細胞を『開放』し、免疫系が認識・攻撃できるようにすることが明らかになっているため、アンプリジェンとデュルバルマブの組み合わせは大いに期待できます。このTLR-3刺激とPD-L1阻害の2つの効果を組み合わせることにより、患者さんの抗腫瘍免疫に相乗効果をもたらし、転移性膵臓がん患者さんの全生存期間と無増悪生存期間を延長できると考えています。」 

アンプリジェンは、世界的に重要ながんを対象に現在開発中のAIMのdsRNA医薬品である。アンプリジェンは、チェックポイント阻害剤と併用することで、動物腫瘍の治療において生存率や有効性を高めるなど、治療上の相乗効果を発揮することが示されている。チェックポイント阻害剤との相乗効果が初めて観察されたのは、メラノーマと膵臓がんの前臨床マウスモデルであった。さらに、トリプルネガティブ乳がんおよび進行再発卵巣がんを対象とした、最近実施された2件の臨床試験のデータが発表されており、チェックポイント阻害剤の効果を高めるアンプリジェンの可能性がさらに裏付けられている。

AIMイムノテックについて

AIMイムノテックは、複数のタイプのがんや免疫障害、ウイルス性疾患 (新型コロナウイルス感染症を含む) の治療法の研究開発に注力する免疫製薬会社である。同社の主力製品である「アンプリジェン (Ampligen®) (リンタトリモド)」は、幅広いスペクトラム活性を有する免疫調整剤であり、世界的に重要ながん、ウイルス性疾患、免疫系疾患を対象に開発が行われている。

現在、アンプリジェンはオランダのエラスムスメディカルセンターにおいて、医療審査機関 (Inspectorate of Healthcare) から承認を受けた早期アクセスプログラム (EAP) で膵臓がん患者の治療に使用されており、AIMは、局所進行膵臓がんを対象とした第2相臨床研究を開始した。また、アンプリジェンを様々な固形がんの併用療法として評価する複数の臨床試験が、主要ながん研究センターで進行中または計画されている。さらに、アンプリジェンはアルゼンチンで重症慢性疲労症候群 (CFS) の治療薬として承認されており、現在、SARS-CoV-2/COVID-19筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (ME/CFS) およびCOVID後疾患の多くの面について評価が行われている。

詳しくは、aimimmuno.comを閲覧し、TwitterLinkedInFacebookで同社とコネクトされたい。

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