ケリー・サイアム・シーポート (Kerry Siam Seaport) が業務を最適化し、炭素排出量を削減

—タイ最大の取扱量を誇る港がテクノロジーを活用して2桁の改善を達成—


バンコク発 , June 08, 2024 (GLOBE NEWSWIRE) -- タイのレームチャバンにある多目的深海港、ケリー・サイアム・シーポート・リミテッド (Kerry Siam Seaport Limited、「KSSP」) は本日、Navisターミナル・オペレーティング・システムを含むサプライチェーン・テクノロジー・ソリューションの大手プロバイダーであるカレリス (Kaleris) と提携して実施した最適化プログラムを通じて達成したベンチマーク業務改善を発表した。同プログラムでは、Navis N4ターミナル・オペレーティング・システムを最適化し、トラックの走行距離を20%、コンテナの再処理を10%削減することで、生産性を大幅に向上させ、炭素排出量を削減した。

KSSPは、香港に本社を置き、非常に多様な事業ポートフォリオとアジア全域にわたる広範なカバレッジを誇るグローバルなサードパーティ・ロジスティクス企業、ケリー・ロジスティクス・ネットワーク (Kerry Logistics Network) の一部である。ケリー・ロジスティクス・ネットワークは、統合物流、航空、海上、道路、鉄道、複合輸送の国際貨物輸送、産業プロジェクト物流およびインフラ投資向けの電子商取引など、幅広いサプライチェーン・ソリューションを提供している。

KSSPの年間取扱量が着実に増加して100万TEUを超えたことから、ターミナルは、業務が最も効率的で持続可能かつ費用対効果の高い方法で拡大されるように、積極的に最適化プログラムを開始した。KSSPは、海上コンテナ港およびターミナルの生産性と効率性を高める運用のベストプラクティスを専門とする、専門コンサルタントのチームであるカレリス・オプティマイゼーション・サービシズ (Kaleris Optimization Services) と契約した。カレリス・オプティマイゼーション・サービシズのチームは、KSSPと緊密に連携し、ヤード戦略、ターミナル・トラック運用、船舶計画の改善機会の特定を行った。さらに、KSSPは、キーコマンダー (Quay Commander)、バース・ウィンドウ・マネージャー (Berth Window Manager)、エキスパート・デッキング (Expert Decking)、プライム・ルート (Prime Route)、オートストウ (Autostow) などの高度な計画および最適化ソフトウェア モジュールをNavis N4に実装した。

KSSPは、この最適化プログラムによって、次のような大きな価値を得ることができた:

  • ターミナル・トラックの空荷走行距離が20%短縮され、年間190,000リットルの燃料節約が実現。
  • コンテナの再処理が10%削減され、デッキへの積込み失敗がほぼゼロに。
  • 岸壁クレーンの生産性が1ポイント向上し、顧客へのサービスが迅速化。
  • ヤード・プランナーに、ヤードをより戦略的に管理するためのツールが装備された。
  • 船会社の積込みコーディネーターとの連携が強化され、船舶とクレーンの作業計画が改善。
  • ドレージの滞留時間が短縮され、KSSPのトラック・コミュニティのエクスペリエンスが向上。

KSSPのディレクターであるシリラット・スレラッタナモンコン (Sirirat Srerattanamongkon) は以下のように述べている。「カレリスの最適化サービスは当社にとって重要なROIを生み出し、投資する価値が十分にありました」。「カレリスは、当社のターミナル業務の独自性を考慮しつつ業界のベスト・プラクティスも共有する専門的なアプローチとともに、比類のない運用知識を提供してくれました。この最適化プログラムにより、作業方法が改善され、目に見える成果を得ることができました」。

カレリスの最高執行責任者 (COO) であるモリー・ハリソン (Molly Harrison) は以下のように述べている。「KSSPと提携し、ターミナル業務の最適化を支援できる機会を得ることができ、嬉しく思います」。「グローバルな運用ベストプラクティスに関する当社の知識を現地の要件に合わせて調整することで、KSSP特有の課題に対処し、生産性を向上させる独創的なソリューションを考案しました。KSSPは、顧客に最高のサービスを提供し続けるための態勢が整っています」。

最適化サービス担当シニア・ディレクターのアルヴィン・トトゥカダヴィル (Alvin Thottukadavil) は以下のように述べている。「KSSPとのコラボレーションは、パートナーシップの理想的な例であると言えます」。「両社の協働により、非常に高いヤード利用率に対処する方法を開発し、ヤードから埠頭までの平均以上の走行距離に対処することができました」。

カレリスについて
カレリスは、クラウドベースのサプライチェーン実行・可視化テクノロジーソリューションの大手プロバイダーである。カレリスは、ターミナル業務、ヤード管理、輸送管理、保守・修理業務、外航海運会社および船舶ソリューションのためのミッションクリティカルなテクノロジーを提供することで、世界最大手のブランドの多くから信頼を受けている。主要なノードやモードにまたがるサプライチェーン実行ソフトウェアアセットを統合することで、グローバルサプライチェーンにおける摩擦や非効率の原因となるダークスポットやデータギャップに対処している。詳しくは、www.kaleris.comを参照されたい。

本発表に付随する写真はこちらから入手可能:https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/7151ef4e-3175-4f47-bb5e-38a3eeef467f

 

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