ユタ州ソルトレイクシティ発 , Dec. 02, 2025 (GLOBE NEWSWIRE) -- 先進セラミックスおよびバイオマテリアル企業であるシンテックス・テクノロジーズ (SINTX Technologies, Inc.)(NASDAQ: SINT)(以下「SINTX」または「同社」) は本日、高性能ポリマー分野の世界的リーダーであるエボニック (以下「エボニック」)と供給契約を締結したことを発表した。シンテックスの米国生産施設に既に設置されている設備を用いて生産される、患者特異的インプラントのAI支援付加製造向けに設計された、同社独自の窒化ケイ素-PEEK複合材 (SiN/PEEK) (米国特許第10,806,831号) を製造するために使用される。
本契約に基づき、エボニックは商業規模の生産能力を活用してシンテックスの仕様に準拠したSiN/PEEK複合材を製造し、同社はAI設計による3Dプリント式患者特異的インプラントの製造を直ちに開始できるようになる。 シンテックスでは、脊椎腫瘍切除後の整形外科・脳神経外科腫瘍患者のための椎体置換 (VBR) インプラントの人道機器としての提供について、既に医師から要請を受けている。 さらに同社は、このSiN/PEEK複合材を用いて、患者適合型および従来の減法製造によるインプラント機器の規制認可取得を支援する意向である。
シンテックスの会長兼社長兼CEOであるエリック・K・オルソン (Eric K. Olson) は次のように述べている。「エボニックとの本契約は、シンテックスおよび患者特異的インプラント分野にとって、新たな転換点となります。 産業規模でのPEEKポリマー製造に関するエボニックの専門知識と、シンテックスの窒化ケイ素バイオマテリアル製造能力を組み合わせることで、外傷、脊椎、オンコロジーやその他の分野における重要なニーズに対応する次世代インプラントを提供することができます。 SiN/PEEKは標準的PEEKと比較して、抗病原体表面特性、骨形成ポテンシャル、視認性の向上など、複雑でリスクの高い手術において重要な特徴を備えており、強力なメリットがあると確信しています。」
エボニックの医療機器・システム市場部門責任者であるマーク・ネーベル (Marc Knebel) は次のように述べている。「規制対象医療機器の積層造形および減法製造向けに、高性能SiN/PEEK複合フィラメントを市場投入するシンテックスを支援できることを嬉しく思います。 これは、医療のアウトカム向上に向けてエボニックが実現したイノベーション促進の好例の一つです。 両社の協業は、一貫した品質、供給の信頼性、拡張性の提供を目的としており、これらは将来の医療機器市場展開を支えるための、継続的かつ広範な協業とデータ創出の基盤要素となっています。」
患者特異的インプラントにSiN/PEEKを採用する理由
シンテックスの窒化ケイ素は、抗病原体特性と骨形成促進特性が研究されてきた。一方、PEEK複合材は放射線透過性と機械的調整が可能なことで高い評価を受けている。 SiN/PEEKの組み合わせが目指す効果は次のようなものである。
- 抗病原性表面特性によるインプラント表面の微生物付着低減。
- 骨形成支援による骨の付着・結合の促進。
- 標準的PEEKと比較して、術中・術後画像診断の可視性が向上。
- AI支援型積層造形により、患者固有の形状が自由に設計可能。
- 患者固有のワークフローで典型的に見られる多品種少量生産を支える、スケーラブルで一貫性のあるフィラメント。
両社は本日の供給契約により、窒化ケイ素の特性が臨床的・経済的価値をもたらす可能性のある複雑なインプラント適応症のために、他の適格メーカーにもSiN/PEEK複合材を提供することを構想している。
シンテックスの最高技術責任者であるライアン・ボック博士 (Dr. Ryan Bock) は次のように述べている。「シンテックスの短期的な人道機器への取り組みは、外傷およびオンコロジーの領域、特に腫瘍切除後の症例に焦点を当てています。これらの症例では、外科医の先生方が困難な解剖学的構造や感染リスクに対応しなければならず、患者特異的設計によって、フィット、固定性、臨床アウトカム全体を改善できることが期待されます。 当社は、オンコロジー関連治療現場における外科医の先生方のご要望に応えています。 当面の焦点は人道機器としてのケースですが、品質システム、規制関連書類、生産能力を構築し、適切なFDAの経路を通じてその他の適応へと拡大していきます。」
シンテックス・テクノロジーズまたはその材料プラットフォームの詳細情報については、www.sintx.comを参照されたい。
エボニックについて
エボニック・ビジネス・ハイパフォーマンス・ポリマーズ (EVONIK Business High Performance Polymers) は、その関連企業エボニック・オペレーションズ (Evonik Operations GmbH) を含め、スペシャルティケミカルにおける世界的リーダー企業の1社であり、100カ国以上で事業を展開している。 エボニックは米国とカナダに30以上の主要生産拠点を有し、多数の事務所、研究所、倉庫、流通センターを構え、北米で約5,000人を雇用している。 2024年、北米地域は全世界売上高の24%を占め、37億ユーロ (約6,696億円) に達した。 エボニックは化学の枠を超え、顧客のために革新的で収益性が高く、かつ持続可能なソリューションを創出している。
シンテックスについて
ユタ州ソルトレイクシティに本社を置くシンテックス・テクノロジーズ (NASDAQ: SINT) は、医療およびその他の高価値用途向けに窒化ケイ素バイオマテリアル、複合材、機器、関連技術を開発・製造・商業化する先進セラミックス企業である。 2008年以来数千個の医療機器が移植され、20年近くにわたる査読付き研究実績を持つシンテックスは、臨床アウトカムと患者の安全性を高める高性能バイオマテリアルのリーダーとしての地位を確立している。 同社は、強力な特許ポートフォリオ、米国を拠点とした製造体制、戦略的業界パートナーシップに支えられ、最近FDA認可を取得した再建手術用シナプティック (SINAPTIC®) 足・足首インプラントシステムを含めた、技術革新と市場多角化により技術プラットフォームの拡大を継続している。
将来の見通しに関する記述
本プレスリリースには、1995年私的証券訴訟改革法に定義される「将来の見通しに関する記述」が含まれる。これには、SiN/PEEK複合材および患者特異的インプラントを製造する同社の能力; 同社のエボニックとの供給契約の時期、範囲、および期待される利益; SiN/PEEK複合材および関連する積層造形ワークフローで予想されている製品性能特性; 患者特異的および従来型製造インプラントに対する同社の規制承認取得計画; 人道機器としての椎体置換インプラントに関する期待; SiN/PEEK材料の他メーカーへの供給可能性; 標準的PEEKと比較したSiN/PEEK複合材の臨床的、運用的および経済的優位性の予測; ならびに品質システム開発、生産スケールアップ、より広範にわたる市場機会、および将来の適応症に関する同社の見通しに関する記述が含まれるが、これらに限定されるものではない。 将来の見通しに関する記述は現在の仮定に基づくものであり、「かもしれない」、「するであろう」、「できるかもしれない」、「すべきである」、「期待する」、「予想する」、「意図する」、「計画する」「信じる」、「推定する」、「予測する」、「目標とする」、「目指す」、およびその他類似した表現で識別されることが多い。 これらの記述には、製造準備状況、品質システム開発、サプライチェーンの信頼性、エボニックの第三者パフォーマンス、規制要件およびFDA申請のタイミングまたは結果、患者特異的インプラントの臨床採用、外科医のトレーニングおよび利用、競合技術、知的財産保護、市場での受け入れ、価格設定および償還の動向、マクロ経済または業界固有の条件などに関連するリスクおよび不確実性が含まれており、実際の結果は予測と大きく異なる可能性がある。 窒化ケイ素の潜在的な抗病原性または骨形成特性に関する記述は、一般的な材料レベルの研究に関するものであり、特定の機器または適応症に対する規制当局の認可または臨床的利点を黙示するものではない。 その他のリスクおよび不確実性については、シンテックスが証券取引委員会 (Securities and Exchange Commission) に提出した、フォーム10-Kでの最新年次報告書およびフォーム10-Qでの四半期報告書を含めた書類に記載されている。これらの書類はwww.sec.govで入手可能である。 将来の見通しに関する記述は、本リリースの時点のみについて述べたものであり、法律で義務付けられている場合を除き、シンテックスはこれらの記述を更新する義務は一切負わない。
シンテックスの問い合わせ先:
ジャック・パーキンズ (Jack Perkins) またはマリア・ホカット (Maria Hocut)
KCSAストラテジック・コミュニケーションズ (KCSA Strategic Communications)
Sintx@kcsa.com
シンテックス・テクノロジーズ
801.839.3502
IR@sintx.com